粋なはからいに感謝。 休校の家庭に「パン屋さんの自家製パン」を無料で提供!
家族でシェアするパン(画像は公式インスタグラムより)
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、全国の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の多くが休校になりました。
そんな、休校になってしまった子どものいる家庭を対象に、ビストロ料理店「神楽坂ワイン食堂 entraide(アントレイド)」(東京都飯田橋)では、「家族でシェアするパン」を無料で提供する活動が行われています。
パン作りのための支援金や寄付も
2020年3月2日~3月9日の1週間、事前に電話またはお店のFacebookのDM(メッセージ)で連絡した上でお店に行くと、対象の家庭は「家族でシェアするパン」500gを無料で受け取ることができます。
「家族でシェアするパン」は、ライ麦全粒粉(通常より栄養価が高い小麦粉)を配合した大きなパン。乾燥に注意すれば1週間は余裕でもつとのこと。500gは、だいたい子ども2人分のお昼ご飯にちょうど良い量だそうです。
無料配布の対象になるのは、休校の対象になった幼稚園、小中高校の3歳~18歳の子どもがいる家庭です。期間中の12時~23時(目安)の間に、お店で受け取れます。対象の家庭であることを証明する書類等は必要ありません。
「神楽坂ワイン食堂 entraide(アントレイド)」の料理長によると、この活動を始めたきっかけは、「恩返し」なのだとか。
お店がオープンして間もない頃にお客さんを集めることなどを手伝ってくれた友人たちが、今回の休校の影響で子どものご飯の用意に苦労している姿を見て、自分にできることで恩返しをしたいと思い、無料配布を始めることにしたのだそうです。
料理長はこの活動によって、「友人だけに限らず多くの人が、子どもの昼食づくりにかかる費用や時間を節約して少しでも楽になれば」と望んでいるそう。また、「遠慮して受け取ってくれない方もいらっしゃるのですが、気にせずもっと気軽にもらいに来ていただきたい」と話します。
「たいへんな赤字になってしまうのでは?」との心配はもっともですが、「店舗で募っている支援金が集まったり、地元の業者が粉を寄付してくれたりしているので、そこは心配ありません」とのこと。安心してパンを受け取りにいけそうです。
なお、無料配布のパンはできるだけお店に取りに来るのが望ましいですが、遠方の対象者には発送もしてくれるとのことです。配布するパンの個数は特に定めていないそうですが、「可能な限り作ります」とのこと。
(画像は公式サイトより)
店舗は、東京都新宿区神楽坂2-11-6 第83東京ビル 2F。詳細は、公式インスタグラムなどから。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。