2018/4/18

「食事中はスマホ禁止!」...ってあれ?親のほうが使ってない?

食事中くらいスマホ置きなさい!」――四六時中スマートフォンをいじっている子どもをこんな風に叱ったことのある親、少なくないのでは? しかし、怒られた子どもたちは内心、納得がいっていないかもしれません。

NTTドコモが2018年4月16日に発表したアンケート調査結果によると、食事中に子どもの前でスマホを使用している親は6割以上にのぼり、多くの子どもがそれにネガティブな感情をいだいていることが分かりました。

食事中、スマホを一番使っているのは「親」

調査は3月にスマホを持つ小学生(10歳以上)~高校生の男女300人と、小学生(10歳以上)~高校生の子どもがいるスマホを持つ親300人を対象に実施されたもの。

まず、親子での食事中のスマホ使用状況について尋ねると、小学生では35%、中学生は42%、高校生は56%が「スマホを使用する」と回答しました。年齢が高くになるにつれ使用率が高くなっていますが、驚くべきはの使用率。なんと62.3%が「使用する」と答えています。子どもを注意するはずの親が実は一番使っているのですね。

6割の親が食事中のスマホ使用を注意

また別の質問では、約8割の親が「子どものスマホ使用にルールがある」と回答しており、ルールの内容で最も多かったのが「食事中の使用禁止」(59.3%)でした。実際、「食事中にスマホを使用する子どもを注意したことがある」という親も57.3%にのぼっています。

親のスマホ使用に負の感情

ですが、ルールを設けておきながら食事中に一番スマホを使っているのは親。当人としては仕事の連絡などやむを得ない事情があるのかもしれませんが、それを見て複雑な思いを抱く子供も少なくないようです。

小学生では63%が「何かを感じる」と回答しており、具体的には「使わないでほしい」(57.1%)、「自分の話を聞いていない」(31.7%)、「つまらない」(30.2%)と感じていることが調査で分かりました。中高生でも同様の傾向が出ており、親のスマホ使用は子どもにネガティブな気持ちを抱かせてしまっているようです。

また「親はよくても子どもはダメ」と言われたことがある子ども少なからずいて、小学生では42%が「言われた経験あり」と回答。うち28%は「納得できなかった」と答えています。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]本当は親も子も「会話を楽しみたい」
1

人気キーワードHOT

特集SPECIAL

ランキング Life RANKING