働き方改革でテレビの制作現場は様変わりです。一番変わったと実感できるのは会議の時間です。これまでは夜中の0時開始もさほど珍しくなかったのですが、いまは午前9時から始まります。ただ、その打ち合わせのための会議室の雑然がまったく改善されないのです。
テレビ番組の会議が開かれるのは、放送局内の会議室、番組制作会社の会議室、そして貸会議室の3つです。どこの放送局、制作会社もたいてい無理やり作られたスペースなので、ペラペラのパーテーションの向こう側から別の会議の声が聞こえてきたり、天井の照明の位置が合致していないのでなんだか薄暗かったり、空調が効きすぎたり効かなかったりは当たり前です。これじゃあ、会議に集中できません。
そもそも会議室が不足していて、四六時中誰かが会議をしていて、椅子取りゲーム状態になっています。会議場所の案内が来ても、会議室まで到達できないこともしばしばです。
会議室改革もやってほしい
会議室が充実しているなと思われるのは、わりと小規模な制作会社です。手がける番組が少ないので会議の場所を確保しやすいということと、会議室の重要性をよく理解しているからとも思えます。そんな制作会社は最初から会議をするための場所と考えてレイアウトしているようです。
壁がそのままホワイトボードとして使用できたり、飲み物は無料の自販機やコーヒースタンドがあったりします。これも独立系の制作会社にかぎってのこと。局系列の制作会社となると、パーテーション会議室が登場してきます。働き方改革の次なるテーマは会議室改革というのはどうでしょうか。
モジョっこ
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。