2017/3/27

【発見】赤パプリカにトップクラスの「抗酸化力」 グリコ健康科学研究所で明らかに

「グリコ健康科学研究所」の西野梓さん

パプリカに、"老化"のもとになる活性酸素を消去する「抗酸化力」があることがわかりました。

発表したのは、パプリカを研究している「グリコ健康科学研究所」。特にスペイン産の「赤いパプリカ」の抗酸化力はトップクラスだといいます。

いったいどれくらいすごいのか――? 「グリコ健康科学研究所」の西野梓さんに話を聞きました。

ニンジンの約50倍、トマトの約100倍

パプリカもそうですが、そもそも緑黄色野菜が体にいいと言われるのは「カロテノイド」という成分が含まれているからです。この「カロテノイド」は、さらに「カロテン」と「キサントフィル」に分類されますが、特に"高い抗酸化力"と健康機能で注目されているのが「キサントフィル」なのです。

抗酸化力のあるキサントフィルに着目した「グリコ健康科学研究所」は、最終的にスペイン産の「赤いパプリカ」を選択します。その理由は?

「スペイン産の赤いパプリカには、有効成分である『パプリカキサントフィル』が非常に多く含まれています。赤いパプリカは緑黄色野菜のなかでもキサントフィルの含有量がトップクラスです。その量は、ニンジンの約50倍、トマトの約100倍! そして"抗酸化力"でもトップクラス。品質が安定しているところも優れた点ですね」(西野さん)

では、具体的にパプリカキサントフィルを摂取することで、私たちの体にどういう効果が期待できるのでしょうか。

「パプリカキサントフィルは活性酸素を消去する力が非常に強いことが明らかとなっており、摂取することで体を活性酸素による酸化ダメージから守ってくれる効果が期待できます。具体的な効果として、私たちの研究でパプリカキサントフィルの摂取によって、運動時の酸化ダメージが軽減され呼吸持久力(酸素利用効率)が向上する効果が確認されています」

また、お肌の大敵"紫外線"にも効果が見られます。

「活性酸素は皮膚が紫外線を浴びることでも発生します。この紫外線による活性酸素によって肌が酸化ダメージを受けることでシワやシミの原因になることが知られています。このような観点から、パプリカキサントフィルは美容に対する効果が期待でき、今後追究していきたいと考えています」

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]1日あたりパプリカ1.5~2個相当を摂ろう
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