4園を経験したママ記者が教える「失敗しない保育園選び」のコツ 情報収集編
大切な子どもだから
保育園選びの優先順位は決まっていますか? 待機児童数の多いエリアのママパパは、「どこでも入れる園があれば!」と焦っているかもしれませんが、ちょっと待ってください。「保育園」と一括りに言ってもさまざまです。引越しなどで4園を経験したママ記者が、保育園選びで下見する前にチェックするべきポイントをご紹介します。
まずはこの3つ
保活は、(1) 情報収集(2)下見(3)申し込み、の3つのステップがあります。本記事では、1の情報収集でチェックするべきポイントをまとめます。
と、その前に記者の保育園歴を紹介しておきましょう。2012年に長男を出産して0歳から、都内の区立民営の認可保育園へ預けました。2016年に次男を妊娠して、地方で里帰り出産を決意。長男は3か月間登園できないという理由で退園へ――。
産休中に一度は、実家近くのお寺が経営する私立認可保育園へ預けたものの保育内容に納得がいかず、少し離れた児童数が200人超のマンモス園、私立認可こども園へ転園しました。復職後の現在は児童数50人程度の小さな私立認可保育園へ次男も合わせて2人の子どもを預けています。
では、情報収集の話へ戻ります。自治体の窓口やHPを見ることからスタートしましょう。保育園一覧では、アクセスや園児数、教育方針などが比較できます。
◆アクセス
毎日通う場所なので、あまり無理のないように、まずは希望のエリアを定めましょう。自宅または職場の近くにあるのがベストです。
ラッシュ時間の満員電車に子連れで乗って途中下車して......、というのは、ハプニングだらけの子育て生活ではストレスがたまるので、あまりオススメしません。
よく条件にしがちな「駅近」は、もちろん便利ですが、不審者が多くないか周辺環境の安全性をよく確かめて。実際に下見する際は、園が行うセキュリティ対策も要チェックですよ。
◆規模・児童数
記者は200人を超えるマンモス子ども園と、50人程度の小規模園にわが子を預けました。
児童数が多ければ多いほど、施設も広々している場合が多いです。スタッフも多いので、子ども同士だけでなく、いろんな大人と触れ合えるので社会性がつきます。年度ごとにクラス替えでは緊張しますが、小学校に入学する際もドキドキしないで済むかも。
一方、少人数の園は家族的なよさがあります。異年齢の子どもたちが兄弟のように付き合っていて、一人っ子もお兄さん・お姉さんとして低年齢の子どもに接するので、責任感が増したように感じました。
◆教育方針
どんな子供に育つかな?
保育園のホームページに載っているキーワードは、だいたい同じ。「元気」「たくましく」「明るく」「楽しく」などです。ネットで調べていると、本当にどこも同じような印象を受けます。
細かい違いは下見をしないと感じられませんが、宗教系の園、シュタイナーやモンテッソーリなど教育法に則った園、スポーツや語学に特化した園など、明らかに他の園と差別化している園もあります。自分の価値観にあっているか、よく考えて選びましょう。
記者は、仏教系の保育園にわが子を預けた経験がありますが、毎週お経をあげるプログラムがありました。昼食の前には仏様や生産者、生き物への感謝の言葉を言ってから食べます。
信心深い方ではありませんが、小さいうちに心の拠り所となる倫理観を根付かせるのは良いことだと感じました。一方で過激な思想教育を行う保育園もあるかもしれません。よく確かめましょう。
スポーツや語学などに特化した園は、保育料が高めです。ただ、習い事に通わせるケースと比較すれば、保育園にお任せした方が時間やお財布に余裕が出る場合もあり、「結果的におトクだった!」と感じるママパパもいます。
アクセス、規模、教育方針について、納得の保育園が見つかったら、電話をして下見の予約をしましょう。電話した時のスタッフの印象も大事ですよ。ぜひ、複数の園で比較してください。
下見でチェックするべきポイントは、記事「4園を経験したママ記者が教える「失敗しない保育園選び」のコツ 下見編」で紹介します。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。