そんな機能があったとは...!
「ATMには取り忘れたキャッシュカードを飲み込んで、保管しておく機能がある」という投稿がツイッターで話題になっています。
取り忘れてしまったカードをATMの中で預かっておいてくれるというならかなり安心ですが、本当なのでしょうか? 金融機関に真相を聞いてみました。
一定の時間が経過すると吸い込みます
この機能が注目されたきっかけは、とあるツイッターへの投稿。
「近所のATMの上にキャッシュカードが放り出してあったので、コールセンターに掛けてATMに飲み込まさせて頂きました。良い子の皆さん、キャッシュカードを見かけたらまずは自行のATMに回収してもらいましょう。銀行からキチンと落とし主に連絡が入りますから手元に戻るのも早いんです。」
この投稿だけでは詳しい状況はわかりませんが、投稿主によると忘れ物のカードがATMの中に回収されたようです。
この投稿には「えっ?そんな事できるんですか。知らなかった」「なるほど、覚えておきます」といった声が寄せられ、2万3000回以上リツイートされています(2017年2月24日17時現在)。
ATMにこんな機能があるとは知りませんでした。果たして本当なのでしょうか? 記者が、複数の金融機関に問い合わせてみると、ATMによって機能に差があるので一概には言えないものの、確かにキャッシュカードを"吸い込んで保管する機能"はあるといいます。
ATMの取引でカードを取り忘れた場合、一定の時間が経つとATMの中にカードを吸いこみ、"中で保管"してくれるそう。ATMの中に取り込まれたカードは担当者が回収し、名義人に連絡が来ます。その後、本人確認ができ次第、返却されるということです。
また、受け取られなかった現金も一緒で、一定の時間が経過した後ATM内に保管され、本人確認後に金融機関から返却されるそうです。
つまりは、正常に取引がなされずなんらかの原因でATMに残ってしまったカードや現金は、一定時間誰も触らなければATM内に"吸収"されるということです。
ただ、今回話を聞いた複数の金融機関の話では、ATMが"吸収"する前に誰かがカードを取り出してしまうと、取引が正常に行われたと判断されるため、もう一度カードをATMの中に取り込ませて保管するということは無理なようです。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。