ベイビー早く来い
20代から不妊治療を始めている女性が多いことがわかりました。Webメディア「こそだてハック」が2016年9月に行った不妊治療経験のある女性827人を対象に行ったインターネット調査によると、20代から治療を始めたという人が35%もいました。
不妊に悩むのは30代以上というイメージがあるので、意外な結果ですよね。それだけに、不妊治療を受ける20代を取り巻く環境は厳しそうです。
「治療に100万円以上」が3割超
20代への治療は、排卵状況から妊娠率の高い日を選んでセックスする「タイミング法」から始めるのが一般的です。それでも効果が見られない場合は、体外受精や顕微授精を行う「特定不妊治療」に移行します。
特定不妊治療は、体にもお財布にも大きな負担をもたらします。公的な健康保険の対象になりません。国や自治体からの助成、所得控除などありますが、治療1回あたり30万円以上かかるのが現実。先の調査では、20代後半ですでに「100万円以上の治療費がかかった」と答えた人が32%もいました。
一方、心への負担も無視できません。妊娠のタイムリミットまで余裕があるのに、治療する必要があるの?と思われがち。周囲の理解が得られにくいのも20代の特徴です。専門病院の待合室で、30代以上の女性から受ける視線が痛いと感じる人も多いよう。
確かに、20代の女性は卵子の老化が進行していないので、妊娠しやすいはず。しかし、セックスをしているのに、1年間妊娠しなければ、無精子症や卵管閉塞など異常が疑われるそうです。
「若いから大丈夫!」と安易にとらえず、若手妊活女子がいたら温かい目で見守ってあげましょう。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。