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名作「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督最新作「ある天文学者の恋文」(2016年9月22日公開)。初老の天文学者と若き教え子の恋愛と死別、その後に起きる謎をミステリータッチで描く。前作「鑑定士と顔のない依頼人」に続き、いくつもの鍵を散りばめて観客を迷宮にいざない、時を超えた愛について問いかける人間ドラマだ。主演のオルガ・キュリレンコが書面インタビューに答え「真実の愛は永遠と信じている」と語った。
「エドは数日前に亡くなった」
著名な天文学者のエド(ジェレミー・アイアンズ)は、美しく聡明な教え子のエイミー(オルガ・キュリレンコ)との恋愛を満喫していた。ある時、授業中のエイミーの手元に、出張中のエドから「もうすぐ会える」とメールが届く。それと同時に、目の前の教壇に立つ教授が学生たちに「エドは数日前に亡くなった」と告げる。
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突然の出来事に取り乱すエイミー。時を開けずエドからのメールや手紙、贈り物が次々と届く。エドが生前に手配していたのか。疑問を抱いたエイミーは、エドが暮らしていた英エジンバラへ向かう──。
エイミー役のキュリレンコは、相手役のアイアンズが目の前にいない状態で演技を続ける。相手役不在の一人芝居に近い。さらに天体物理学の学生役だ。「難しかったけれど、面白かった」と振り返った。
「恋愛が中心の作品ですが、同時に天体物理学にも焦点をあてなければならず、たくさん準備をしました。天体物理学の学生で、私のまったく知らないことを話す役。インターネットで論文、本の引用など多くの資料を読み、自分が話すことを理解しようとしました」
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。