2016/2/24

4年に1度やってくる「円満離婚の日」 2月29日になった理由が思いのほか深かった

突然ですが、4年に1度しかやってこない、2月29日は何の日でしょう? 答えは肉の日、にんにくの日、富士急の日、そして――。「円満離婚の日」。

「何それ......?」と目が点になってしまったみなさん、分かります。記者も最初に聞いたときは「なんのための日なの? なんで2月29日なの?」と後から後から疑問が湧いてきました。

そこで、「円満離婚の日」について色々と調べてみました。

穏やかな「卒論」提出なんてレア中のレア!

すると、「円満離婚の日」を申請した寺井広樹さんという人物の存在に行き当たりました。2011年に日本記念日協会に申請、2012年に受理されたそうです。

では、なぜ2月29日なのでしょうか? 疑問をぶつけてみると、「円満離婚は、離婚全体の1%に過ぎないと言われています。4年に1度ぐらいレアですので、その日にしました」との回答。

さらに、「昔のイギリスでは、2月29日に限って女性から男性へのプロポーズが公認され、男性はそれを断わることはできない日でした。そのような日に"夫婦の絆"や"結婚・離婚の本質とは何か"を見直すきっかけを作りたいという思いから、この記念日を申請したのです」と熱く続けてくれました。

実は寺井さんの仕事は"離婚式プランナー"。「離婚式」とは、離婚する2人が参列者の前でその経緯を説明し、結婚指輪をハンマーでたたき割って「最後の共同作業」をする、というセレモニーです。ちょっと前、話題になりましたよね。

普通、「離婚」と聞いて浮かんでくるのは、悲壮、苦労、泥沼、修羅場......などネガティブな言葉ばかり。"共同作業"や"セレモニー"といった言葉とはギャップがあるように思えるのですが......。

寺井さんは、2009年4月から約350組のカップルの離婚式を見届けてきたそうで、離婚に対しては並々ならぬ思いがあるようです。その数々の離婚式から見えてきた"カップルの在り様"について教えてくれました。

離婚式を始めた当初は20~30代の若いカップルの利用が多かったそうですが、最近では40~60代の熟年離婚が中心だといいます。関西圏では両家に分かれてパイを投げ合う「お色崩し」が盛り上がりを見せるなど、地域によっても特色が出てきたそうです。

なんだかどろどろじめじめした従来のイメージからは程遠い感じですね。寺井さんによると、離婚式を挙げるカップルの特徴は離婚後も連絡を取り合う友達に戻る「仲良し離婚」=「円満離婚」であるということ。経験の中で1番刺さった言葉は、「"旦那としては15点、友達としては満点"」いう旧婦の言葉だったとか。

明石家さんまさんや大竹 しのぶさん、ココリコ遠藤さんと千秋さんのように、仲良く付き合いを続けている元夫婦は実在するのですね。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]離婚式プランナーは見た! 強すぎる女たちの姿を
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