その辞表、ちょっと待った! 仕事辞めて後悔する女性が多い「転職理由」とは
働いていれば誰しも「転職」の2文字が頭をよぎることもあります。でも実際に行動に移すにはかなりのエネルギーが必要。苦労して転職活動をして今の仕事を辞めても、新しい職場で後悔する結果になったら......という不安が頭をよぎると、なかなか1歩を踏み出せないですよね。
前の仕事を辞めて後悔はない――? 実際に転職を経験した女性たちに、そのホンネを聞いてみました。
「あの時辞めなければ......」
まず、転職をした理由から。男女一緒のランキングでは1位が「労働時間・環境が不満だった」(22%)、2位が「給与が不満だった」(19%)、3位は「人間関係が上手くいかなかった」(15%)でした。
女性だけで転職理由を見てみると、1位に「給与が不満だったから」(18%)と「出産育児のため」(18%)が並び、次いで「結婚のため」(15%)、「労働時間・環境が不満だった」(15%)、「人間関係がうまくいかなかった」(15%)となっています。
それでは経験者の女性たちに、実際の声を聞いてみましょう。
・給与面ではかなり悪くなったけど体はラクになったので、一長一短。(40代)・月50時間前後の残業が続きメンタルと体を壊した。仕事内容自体は好きだったが、どの道長くは勤められなかったと思うので辞めてよかった。(30代)
・お給料が上がったので全体的には満足。(30代)
・前の職場の給料が安すぎた。今は給料も上がり、ボーナスもある。(40代)
・職場の人間関係がとても悪かったので、辞めてストレスが減って良かった。(30代)
全体的には満足している声が多い印象です。
しかし、中には「辞めなきゃ良かった...」という声も。後悔の声が目立つのは結婚・出産・育児など、女性特有の人生の節目を機に、完全に仕事を辞めた人たちです。
・子どもに手がかからなくなった今、なかなか希望に合う仕事がない。あの時辞めなければ良かったと思う。(40代)・結婚を機に他県に引っ越すために退社したけど、やりがいがある仕事だったので本当は辞めなくなかった。(40代)
・当時は結婚=退職みたいな感じだったので。 今思うと続けていたかったかも。(50代)
もちろん、「自分の時間や夫との時間ができ、家庭に徹することができた」「子どもの成長を間近で見られること、子どもが病気の時面倒が見られること、子どもの行事などにいつでも出られることが良かった」などの肯定的な声もあります。
でも、1度辞めてしまうと産休・育休中の手当が出ない、自由になるお金がなくなる、貯金がしにくくなるなどの金銭面の問題や、キャリアのブランクができると再就職も大変になるなどのリスクもあります。「なんとなく」で辞めてしまうと後悔することになるかもしれません。
家庭と両立しやすい職場への転職も1つの手。旦那さんと家事・育児を徹底して分業するのも1つの手。自分らしい一生が送れるように、じっくり考えて長い目で計画したいものですね。
調査はディップが2015年10月15日~2016年1月14日、93人(男性27人、女性66人)を対象にインターネットで。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。