というのも、中年の一人身は絶望的な寂しさ、むなしさを与えてくれるかわりに、経済的にゆとりがあり、誰にも指図されない自由を謳歌できる。この暮らし破壊的すぎてなかなか手放せない。もしも池の中から女神が出てきて「1年の行事の大半は家族。子供の運動会や姑との旅行で埋まる暮らし」と「1年の行事の大半は全て自分。好きなだけ二日酔いできて突然海外旅行に行ける暮らし」のどっちを選ぶかと聞かれたら、即座に後者のやりたい放題の暮らしに手が伸びてしまうだろう。選んだ直後に猛省すれど、計画性がなかった、咄嗟に手が伸びてしまったと言い訳しちゃいそうだ。
こんな浮草暮らしをしているから、急遽プロデューサーから22時に呼び出されて、明日の昼までに企画書ペラでいいから仕上げてと言われたり、深夜23時からの試写は可能ですかと聞かれるんだろうな。これが幼子を抱えた身だと、さすがに相手も依頼を躊躇するだろうし。男性陣はいいかもしれないけれど、母になっている女性には声をかけにくいでしょ。だからこそ、一人身でプラプラしているような人間に出番が回ってきて、なんとか今日まで暮らしていけているのかも。風任せの人生、風向きが変わって嵐が起きるまで、しばらくはこんな調子で今年も体感としては半年ぐらいのスピードで終わってしまうんでしょう。
モジョっこ
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
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