味なんて関係ないのさ ボジョレー好き100人が答えた「私たちがボジョレーを飲む理由」
2015年のボジョレー・ヌーボー解禁日は11月19日。最近では日本に根付いた"イベント"のひとつになりましたね。ワイン好きならずとも、19日から週末にかけては、毎日飲み会になる、という人もいるかもしれません。
とはいえ、ボジョレーに対して「本当においしいと思ってる?」と厳しい意見があるのも事実。そこで、ワインの風味や香りが楽しめるノンアルコールワインを輸入販売している湘南貿易(横浜市)が、全国のボジョレーを飲む男女100人にアンケートを実施しました。「数ある赤ワインの中から、ボジョレー・ヌーボーを選んで飲むのはなぜ?」。
つまるところ「初ガツオ」「新米」と同じなんだよ
最も多かった理由は「1年のイベントとして」というもの。半数を超える51%から支持されました。
具体的な答えとしては、
・「特に味というより、本当にイベント感覚で飲んでいますね。そんなにおいしいと思わない」(50代男性派遣社員)
・「1年のイベントとして恒例になってしまっているので。特別おいしいとは思わないが、お正月にお雑煮を食べるのと同じ感覚」(40代女性専業主婦)
・「とくにこだわりはないが、毎年ニュースになったり、店でポップをみたりするとつい」(20代女性専業主婦)
・「1年のイベントとして。なんというか毎年恒例のお祭り気分でとりあえず飲んでいます。ここ数年の恒例行事」(40代男性無職)
などが挙げられています。1年のこの時期しか飲めないというプレミアム感が、"イベント好き"かつ"季節限定" "数量限定"に弱い日本人のハートを刺激するのかもしれません。
「ぶどうの育ちによって味が変わる」としっかり味わっている人もいるようですが、大半は「おいしいとは思わないけれど、売っているからつい...」と手に取っている模様。解禁時期には山積みになって売っていますから、思わず雰囲気に流されて購入する人も多いのかもしれません。
続く第2位は「季節ものだから」で、3割弱となる27%が回答しています。
理由としては、
・「ものすごくおいしい、というわけではないが、季節ものとして飲む習慣があるから」(20代男性会社員)
・「初ガツオやサンマ、マツタケと同じように季節ものとしていただきます」(50代男性自営業)
・「1年のうちで、そのときしか味わえない風味がある。成熟前のほろ苦い味わいと自分の多感期を照らし合わせることができるため、年配の人にとってもたまらないのでは」(20代男性学生)
・「年によって味が違うのでがっかりするときもあるが、その当たりはずれが分かるのが楽しいから」(20代女性専業主婦)
などが寄せられています。
以下、「毎年飲んでいるから」(13%)、「味が好き」(3%)、「その他」(6%)となっています。
日本におけるボジョレーは、もはや「初ガツオ」「新米」と同様、この時期しか味わえない"貴重なもの"としての位置を獲得しているようです。
フランスでもボジョレー・ヌーボーは、高級ワインというよりは季節感を味わうものとして飲まれています。醸造家によって味も違うので、難しいことは考えずに気軽にいろいろ飲み比べてみるのがいいみたいですよ。恋人や友達、家族と楽しんでみてくださいね。
※調査期間は2015年9月25日~10月9日、インターネット調査
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。