「いいね!」のために5万円つぎ込む 「お料理写真」SNS投稿、盛りはいまや常識
SNS投稿の定番の一つが、自分で作って自宅で食べる「お料理写真」。画像・動画共有SNS「Instagram」人気の影響もあり、「いいね!」やコメントがたくさん付く、いわゆる"SNSウケ"のいい、おしゃれな写真をよく見かけるようになりました。
アップするのは「お料理写真」でも、アピールしたいのはその先にある「ライフスタイル」のセンスだったりするもの。約7割の女性が「お料理写真」を盛った経験があり、"盛る"ために5万円かけた人までいることがwomedia Laboの調査で分かりました。
コメントが欲しくてフォロワー受けするメニューを作る
今回の調査対象は、週に3~4回以上料理を作り、1回以上SNSに投稿する20~40代の女性102人。このうち、91%もの人が「お料理写真」投稿時に「フォロワーに自分の生活の一部を見られていることを意識している」と回答しています。「コメントが欲しくてフォロワー受けするようなメニューを作った経験がある」という人も、57%と半数を超えました。
「お料理写真」を投稿・撮影するとき、小道具、花などのアイテムを使って"盛った"ことのある人はどれくらいいるのでしょうか。
"盛った"経験があると答えたのは、約7割に当たる65%。女性たちがアップした写真の多くが、実はリアルではないという結果になりました。SNSを介してフォロワーにアピールしたいポイントとして、「写真撮影のセンス」(63%)、「料理の腕」「メニュー選びのセンス」(ともに56%)に続いて「ライフスタイルのセンス」(54%)が挙がることからも、「よりよく見せたい」気持ちが"盛り"につながるようです。
「お料理写真」盛りに必須なのがアイテム。「購入したことがある」アイテム上位にランクインしたのは、「ランチョンマット」(71%)、「箸置き」(53%)、「グラス・タンブラー」(51%)など。話題になったメイソンジャーをはじめとする「保存容器類」(46%)、ル・クルーゼやストウブなどのブランド品が有名な「鍋類」(39%)なども入っています。
となると、気になるのが1回の「お料理写真」を盛るため最高いくら投資したか、です。写真1枚当たりの最高金額の平均は「調理器具類(調味料入れ、鍋、保存容器等)」7147円、「食器・カトラリー類(お皿、グラス、カップ類)」4377円、「食材」3264円、「小物類(食卓を飾る花、ペーパーナプキン等)」1612円という結果に。回答者の中には「食器・カトラリー類」「調理器具類」購入費として、最高5万円かけた-というツワモノもいました。
具体的な"盛る"工夫、ポイントとしては、
「彩度高め」「ごちゃごちゃしていない写真」
「夜ごはんを食べてすぐの時間帯に投稿」
「花を添えて撮ると、Instagramでは『いいね!』がたくさん付く」
「最終的なできあがりだけでなく、細かい料理の手順も投稿するときは反応がいい」
「食器や箸はおしゃれなものを使う」
といったテクが寄せられています。
よりおいしそうに見えるのは、自然光の下で撮った写真なのだそうで、「投稿するのは主にパンが主役の写真なので、可能な限り午前中にパンを焼いている」という努力家も。「平凡なカレーでも、器は可愛らしくおいしそうに見えるル・クルーゼを中心に」という具体名を挙げた人もいました。
いまや「お料理写真」を盛るのは常識。ただ、投稿写真を見て「やりすぎ」と感じている人も57%いるので、皆さんも、投稿の際はお気をつけて。
調査方法はインターネット、期間は2015年8月31日~9月10日。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。