世界6大陸21か国の中から 優れた美食文化をたたえる、2015年「世界のベストレストラン50」の授賞式が2015年6月1日、英・ロンドンのギルドホールで行われました。
スペイン・ジローナにある「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」が1年ぶりにトップ返り咲きを果たしたほか、東京・南青山のフレンチレストラン「NARISAWA」がアジア勢トップの8位に入賞。「NARISAWA」は「アクアパンナ・アジアのベストレストラン賞」も獲得し、日本の食文化の底力を世界に見せつけました。
「龍吟」も29位ランクイン
「世界のベストレストラン50」とは、ミネラルウォーターブランドの「サンペレグリノ&アクアパンナ」がメインスポンサーを務め、レストラン業界を代表する人々が世界の優れた美食文化をたたえる催し。リストには世界6大陸21か国の店舗がカバーされていて、世界で最も優れた美食体験のバロメーターとしても知られています。
今年アジアNo.1に輝いた「NARISAWA」は、昨年から6ランクアップ。シェフの成澤由浩氏は伝統的フランス料理の技法と日本の繊細な食材を融合させる才能で知られており、その能力が高く評価されました。
日本勢としては、東京・六本木の日本料理店「龍吟」も昨年から4つ順位を上げ、29位にランクインしています。
日本以外のアジア勢では、50位内に5店がランクイン。タイ・バンコクの「ガガン」が昨年より7つ順位を上げて10位となったほか、中国のレストランとしては初めて「ウルトラバイオレット」(上海)が24位で入っています。
今年頂点に輝いたのは、スペインの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」。1986年、ジョアン、ジョセップのロカ兄弟がスペイン・ジローナで両親が営む小さなレストランの隣にオープンし、2007年に末弟のジョルディ氏が加わって以降、レストラン業界に旋風を巻き起こす存在として知られています。
ちなみに、トップ50入りをはたしたレストランと国を見てみると...。
スペインからはトップの「エル・セジェール・デ・カン・ロカ」に加え、6位の「ムガリッツ」、42位で初ランクインした「ティケッツ」など7店となりました。イタリアからは2位を獲得した「オステリア・フランチェスカーナ」を筆頭に3店、フランスは昨年に続く11位となった「ミラズール」を含む5店が入っています。
やはりヨーロッパ勢、強いですね。
アメリカは5位を飾った「イレブン・マディソン・パーク」(ニューヨーク)をはじめとする6店、南米は昨年から13ランク上げて4位に輝いた「セントラル」(ペルー・リマ)など9店がランクインしました。
一生に一度は訪れてみたい店ぞろいのランキングですね。皆さん、気になったレストランはありましたか? 海外旅行の際は、参考にしてみてください。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。