専門家の美レシピ#18 その肌荒れ、もしかしたら花粉症皮膚炎かも
いよいよ春もすぐそこ、気分も上がる季節ですね。でも春はなんだか、肌がかゆくてむずむず、肌あれも気になり憂鬱...という人は「花粉症皮膚炎」かもしれません。今年は昨年より1.5倍も花粉が飛ぶという予測も出ています。花粉の季節本番を迎える前に、花粉に負けないお肌に整えましょう。
大切なのは、スキのない肌に整えること
バリア機能の低下した肌は、角層がめくれ、隙間があるため、花粉などの異物が侵入しやすいだけでなく、健康な肌では、表皮と真皮の境目までしか伸びていない「かゆみ神経」が角層直下まで伸び、外部からのちょっとした刺激にも敏感で、かゆみを感じやすい状態になっています。加えて「掻く」ことでさらにバリア機能は低下、肌あれの悪化スパイラルに陥ってしまいます。花粉に負けないために大切なのは、スキのないバリア機能の整った肌。そのためには、日頃のスキンケアが重要です。
◎上手なスキンケア5ステップ1)しっかり保湿...洗顔後や入浴後は3分以内に保湿を! 特に鼻の下は、鼻水に含まれる黄色ブドウ球菌によって、また目の周りは涙や擦る事によってバリア機能が低下しがちなので、しっかり保湿を心がけてください。
2)洗顔や体を洗う湯は40度以下
3)スキンケア、ボディケアは肌に刺激のないやさしいもので
4)洗顔料やボディシャンプー(石鹸)はよく泡立て、たっぷりの泡で包みこむように洗う
5)洗顔後や入浴後は、タオルでこすらず、肌に押し当てるようにして拭く
また、「お肌は内臓の鏡」、バランスのよいお食事は健康な皮膚の基本です。体の中からしっかりお肌を整えましょう。
◎「健康な肌」をサポートする5つのビタミン1)皮膚や粘膜を健康に保つ「ビタミンA」...レバー、うなぎ、卵、にんじん、かぼちゃなどの緑黄色野菜。
ワンポイントアドバイス:動物性食品と植物性食品をバランスよく摂ることが大切。緑黄色野菜は油と摂ると吸収力がアップするので、油で炒めたり、ドレッシングをかけたりして効率よく摂ってくださいね。
2)皮膚の潤滑剤、皮膚や粘膜を健康に保つ「ビタミンB2」...レバー、卵、うなぎ、チーズなど
3)血行を促進し、お肌に栄養を届ける「ビタミンE」...アボカド、アーモンド、落花生、松の実、植物油など
4)皮膚の健康を保ち、ヒスタミンの素を排出する「ビオチン」...レバー、ししゃも、カリフラワー、大豆など
5)皮膚のハリとうるおいに大切なコラーゲンの生成を助ける「ビタミンC」...ブロッコリー、赤ピーマン、いちご、キウイなど
※ビタミンA、E、C、ビオチンを一緒に摂ると更に効果的
痒くて、ついつい掻いてしまうとバリア機能が低下し、花粉の刺激を受けやすい肌になってしまいます。痒みが我慢できない時や、ついつい掻いてしまう時は、アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬を服用することもオススメです。
「花粉症の薬は眠くなるので苦手」という方は、今は眠くならないお薬もでているので、医療機関に相談してみてくださいね。花粉の季節本番を迎える前にしっかりお肌を整え、スキのない肌で、楽しい春を過ごしましょう!!
前田ひずるPROFILE
美容と健康のスペシャリスト。食品会社で研究、化粧品会社で商品企画として勤務。真の美しさ、健康を追求するため、解剖生理学、アロマセラピー、リンパドレナージュ、リフレクソロジー、栄養学などを学び、I・A・I(International Association of Integracy)認定『インテグレーター』ライセンス取得。悩みの根本原因に多角的にアプローチし、一時的な対処療法ではなく、根本改善を促し、真の健康と美しさをサポートしている。公式ブログ(http://ameblo.jp/hizuru-i/)
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。