パンケーキやポップコーンは有名な原宿・表参道ですが、意外と見落としているのは「和」のお店。原宿エリアには、老舗和菓子屋や「日本三大料亭」が和カフェを出店しています。そこで今回は、原宿イメージが変わるかもしれない、「和」の魅力を紹介したいと思います。
●500年の伝統、現代風にアレンジ/「TORAYA CAFE」(青山、表参道)
まずは青山一丁目駅近くと、表参道ヒルズにある「TORAYA CAFE(とらやカフェ)」。500年近くの歴史を持つ「とらや」が運営するカフェです。
「とらや」はようかんが名物ですが、そのスピリットを受け継ぐTORAYA CAFEも、とらやの「あん」を使ったお菓子を提供しています。たとえば、こしあんをプーアール茶で割って、クズでとろみをつけた「プーアール茶風味の葛汁粉(冷製)」(864円、青山店ではスモールポーション605円)は、歩きつかれた身体にやさしい甘みを届けてくれます。
青山店ではモーニング(平日8時~11時)も実施。玄米粉生地の「こしあん」と、ココア生地の「小倉あん」から選べる「TORAYAあんパン」(単品184円、モーニング381円)を楽しみながら、朝のひと時をすごせます。
TORAYA CAFEは、原宿エリア以外でも六本木ヒルズに店を構えています。また、パンに塗れる「あんペースト[小倉あん][こしあん]」(Sサイズ648円、Rサイズ1080円)など一部商品は、オンラインショップ(一部商品のみ)でも販売しています。
●毎日食べたいお菓子屋さん/「HIGASHIYA man」(表参道)
続いて紹介するのは、表参道にある「HIGASHIYA man(ヒガシヤ マン)」。店名の「ヒガシヤ」は漢字で「日菓子屋」と書き、毎日でも食べられる和菓子をつくりたいという意味。約4坪の店内では、毎日蒸したてのまんじゅうを販売しています。
固めに炊いた赤えんどう豆をモッチリとした生地と合わせた「豆大福」や、黒糖が香るこしあんを本わらび粉で包んだ「本蕨(ほんわらび)」、甘さ控えめのこしあんを包み、しっとり蒸しあげた「薯蕷饅頭(じょうよまんじゅう)」などは、食べ歩きにもピッタリです。
●料亭が作った大人の和カフェ/「茶洒 金田中」(表参道)
同じく表参道の新名所「oak omotesando(オーク表参道)」2階には、和風のカフェ「茶洒 金田中(さーしゃ・かねたなか)」があります。ここは2013年4月、「日本三大料亭」と称される銀座の老舗料亭「金田中」が立ち上げたお店です。
ランチやコースメニューがメインですが、甘味も充実。希少な本わらび粉を自家製黒蜜で食べる「本わらび餅に黒蜜」(1800円)、吉野葛でつくった「葛切り」(1200円)、「純正 黒蜜あんみつ」(800円)など、しっかりと腰を据えて味わえます。
いままで紹介した以外でも、原宿には和をテーマにしたお店がたくさんあります。夏が終わって涼しくなってきたので、新たな魅力を求めて「『和』探し」をしてみるのも良いかもしれませんね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。