梅雨から夏に向けてますます気になるオフィスの「汗とニオイ」ですが、実は汗そのものは無臭なのだそうです。ではなぜ無臭の汗がにおうのか、資生堂で「エージープラス」などのデオドラント剤の開発にあたっている河野佐代子さんが教えてくれました。
時間帯やシーンでアイテムをうまく使い分けよう
「無臭の汗を"におう汗"に変えるのは、肌表面の細菌(常在菌)である「ニオイ菌」です。ニオイ菌は、汗に含まれるタンパク質や脂質を分解し、これにより発生した脂肪酸などがニオイとなるんです」(河野さん)
汗はニオイ菌が作用して、初めてにおうようになるもの。そのため、制汗剤を使っての制汗、ニオイ菌を抑える殺菌、うっかり発生してしまったときの消臭の3つが、ニオイ対策の重要な要素なのだそうです。
ニオイが発生しやすい場所にも男女で違いがあります。男性は「脇の下」。「脇の汗は、ニオイが強くべたつきます。わき毛が多いと蒸れやすく、ニオイ菌がますます繁殖しやすい環境なんです」と、河野さん。対策法としては、ひと吹きで毛をすり抜けて肌に密着するスプレータイプの制汗剤がオススメだそうです。
女性は、胸やデコルテに注意。胸元にもアポクリン腺があるので、ブラジャーをつけている女性は汗をかいたら、シートタイプで拭き取るといいそうですよ。
夏のビジネスシーンにおいてニオイは重要なマナー。時間帯やシーンで効果的なデオドラントアイテムは違うので、ニオイの原因や予防法、においにまつわるエピソードなどを発信している「デオ研(DEOKEN)」もご参考に。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。