いつのまにかカレンダーは最後の1枚。これから本格的な冬が始まるというこの頃、周りでも風邪をひいている人がずいぶん増えた。私もダウン。いつもだったら1日ひたすら寝て次の日からは復活というパターンで乗り切ってきたのに、今回ダメ。これって年をとったってことかな。結局、1週間ぐらい微熱が続くような感じで、完全復活には10日ほどかかってしまった。体力が落ちたとはまだまだ感じないけれど、体は確実に老化の一途をたどっているかも。
引きこもりのデスクワークの日が1週間に数回ある。家から一歩も出ずにパソコンの前に向かっている。歩くとしても、トイレに行く時ぐらいといった生活だ。これじゃ体がなまって免疫力も低くなるのは当然だ。もう少し体を動かさないと、この仕事続けられないかもしれないという恐怖が生まれちゃった。こうなると一念発起だ。
「引きこもりは入院と同じですよ」
しかも、こんな話を聞いちゃったら、ますます追い打ちがかかる。ある女医さんと仕事をした時、興味深いデータを教えていただいた。人間の運動能力や筋力などは毎日少しずつ減っていくのだが、引きこもって体を動かさずにいると、入院している時と同じぐらいのペースで体力が落ちていくという。長い入院の後、筋力が落ちて歩きにくくなるのと大差ないほど、ひきこもり生活もやばいらしい。
といっても、運動するにしても何から始めたらいいのだろう。汗をかくのが嫌いだから走るのは嫌。ジムのマシンもなんだか恥ずかしい。プールに行くにも水着姿をさらせる自信はな~い。なんて頭の中に浮かぶのは言いわけばかりだ。
日ごろの不摂生を神様に許してもらうために走る
そんな時、愕然とした。不摂生そのものというような生活を送っている知人が、実はジョギングに精を出していることをカミングアウトしたのである。毎晩のように深酒をするヘビースモーカーの彼が、健康を意識していたなんて信じられない。ウソでしょ、とこちらが目を丸くしていると、氏はニヤっと笑った。日頃の酒とタバコを抜くために走っているので、「神様、お許しください」と懺悔するジョギング、名づけて「懺悔ジョギング」らしい。
奇妙なネーミングに笑いながらも、なんだかこれならできそう。健康のために走りますという前向きな気持ちは性格的に無理で続かないけれど、懺悔というキーワードがバカバカしくも、そのためなら走ろうという気持ちになる。ひねくれ者にはこんな健康法もアリかも。そうしたら体もなまらずに免疫力も増えそうだ。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。