摂取しやすいラクトフェリンに予防効果
また「外食」という感染経路も見逃せません。さかんに行われている手洗いやうがい、マスク着用など"身体の外から"の予防法に対して、"身体の中から"の予防法はあまり意識されていないようです。
森永乳業の調査によるとラクトフェリン含有食品をほぼ毎日または週に4~5回摂取している人と、週に1回程度接摂取している人を比べると、問診によるノロウイルスの疑いまたは検査で確定と診断された人の割合が優位に低いことが分かりました。過去の臨床試験によるとラクトフェリンがノロウイルスと結合することで感染を抑制する作用が示唆されています。
ラクトフェリンは母乳などに含まれるたんぱく質で、赤ちゃんを病原菌やウイルスなどの感染から守る成分として考えられています。
松本主任教授は「ラクトフェリンは、ノロウイルスだけでなく様々な病原体に対して抑制効果を示し、さらに人の免疫機能を高める効果も報告されています」と話します。
ラクトフェリンは摂取しやすいヨーグルトやサプリメントなどに応用されており、"身体の中から"の予防として注目を集めていきそうです。
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