それではなぜ、あえて同性愛婚にこだわるのか?男女カップルと公平に扱われるべきだ、という主張を掲げる人もいるが、もっと切実な理由は、「養子を持ちたいから」。PACSでは、養子を持つことが認められていないのである。
フランスの統計機関CSAによると、フランス人の53%が同性愛カップルの結婚に賛成、ところが56%が、彼らが養子を持つことに反対だという。確かに反対派のスローガンは、「子どもの権利を守る」であり、デモ参加者に子ども連れも多い。この法案の争点は、「同性愛者の結婚」ではなく、「同性愛の両親をもつ子どもへの懸念」のようだ。
保守系野党議員が憲法会議に違憲審査を要求しているが、オルランド大統領は5月25日の施行を目指している。それを見越して、5月26日には、また大規模な反対デモが行われる予定だ。
江草由香
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
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