春を迎え入社式シーズンも一段落し、春休みを終えた学生たちの新学期も始まった。例年、4月にはパート・アルバイトの新規求職者数が増える傾向にあるが、学生、中でもアルバイトがより身近な大学・短大生たちの間では昨今、どんなアルバイト先に人気が集まっているのだろうか。
「春休み中」と「授業決まった後」で異なる傾向も
アルバイト1番人気の職種は・・・・・・
アルバイト求人サイト「イーアイデム」によると、「イーアイデム」全体でみた2013年2月の募集職種の掲載案件数のトップは「フード・食品製造」(約6500件)だった。以下、「販売・サービス」(約5800件)「医療・福祉・介護」(約2500件)と続く。
一方、大学生や短大生、専門学校生からの応募数が多い「人気の職種」を全職種別の応募数から比較すると、全体の掲載案件1位の「フード~」に該当する「居酒屋・レストラン・その他」(12%)を2位に抑え、「一般事務・営業事務」(全体では「オフィスワーク・事務」に該当)が13%で1番人気となっている。全体掲載2位の「販売~」に当たる「ファッション・アパレル」(9%)は、3番人気だった。掲載案件数と応募数が比例しているわけではないようだ。
「居酒屋やファッション関係より『一般事務・営業事務』の方が人気」という結果には、依然厳しさが指摘されている来たるべき就職活動に向けて、少しでもオフィスワークを経験しようという意識が反映されているのかもしれない。
また「イーアイデム」の調査によると、大学生たちのアルバイト選びは、2、3月といった春休みに増加する傾向がうかがえる。例えば2013年2月の応募数は、12年10月から13年1月の平均数と比べ「1.5倍」以上に増えており、2012年の同時期も同様の傾向だった。
イーアイデム担当者によると、2~3月は「軽作業やイベントスタッフなどの短期案件」に人気が集まり、授業カリキュラムが決まる4月後半からは、シフトを組んで中長期的に取り組んでいけるようなアルバイトに人気が移る傾向にあるという。「5月以降には、フード、販売などの職種での応募が増えるかもしれません」と分析している。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。