こんな具合に、洋服屋ではたまに人間不信になりそうな時もあります。こちらが心の隙間を埋めるためにショッピングしているので、おざなりな現実を引き寄せてしまうのでしょうか。先日は、渋谷パルコ内のあるショップで適当なセールストークに乗ってしまいました。おしゃれな男性店員に「この服、ちょっとした時にいいですよ」と言われ、「ちょっとした時ってどんな時......?」と思いながらも隙があったのでつい購入。買ってから、「今日はこの服でまあ、いいか」という時ばかりに着てしまいます。そんな、私にとっては妥協の象徴のような服を手放す決心をしました。これからは本当に気に入った服しか買わないという自戒の念を込めつつ......。
1974年、千代田区生まれ、埼玉育ち。漫画家・コラムニスト。著書に、『消費セラピー』(集英社文庫)、『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)、『なめ単』(朝日新聞出版)、『妙齢美容修業』(講談社文庫)、『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)、『絶対霊度』(学研)などがある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
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