もともと健康に良いといわれてきたカスピ海ヨーグルト、インフルエンザ感染後にウイルス増殖を抑制する作用があることが分かりました。フジッコによる研究。
感染したマウスにカスピ海ヨーグルト投与で生存率改善
同社は、2010年にカスピ海ヨーグルトを食べていると、風邪が重症化しにくいこと、食べる頻度が高いほど効果が高いという調査結果を報告。マウス実験で、カスピ海ヨーグルトにインフルエンザウイルス感染後の重症化を抑制する作用があることを証明していました。
このたび新たに同様のマウス実験で、肺におけるウイルスの細胞感染能力を測定。カスピ海ヨーグルトを投与したマウスの肺では、ウイルスの感染能力が低下することが確認されました。重症化を抑えるには、肺中ウイルスの増殖を抑制することがひとつの鍵になりそうです。発酵させる前の牛乳を与えたマウスは高い値だったため、カスピ海ヨーグルトの菌や、発酵によってできる粘りなど発酵生成物が作用していると分かりました。
同社は、武庫川女子大学国際健康開発研究所の家森幸男所長の協力のもと、ラクトコッカス ラクティス サブスピーシズ クレモリス エフシー株を分離し、家庭で安全に植え継ぐことのできるカスピ海ヨーグルトの種菌やそれを用いた製品開発を行ってきました。
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