森に暮らす"小さな人たち"の世界のに迷い込んだ女の子が、さまざまな経験を通じて成長する冒険ファンタジーアニメーション「メアリーと秘密の王国」。監督は「アイス・エイジ」のクリス・ウェッジ、主題歌「Rise Up」をビヨンセが歌っている。
メアリーはお姫様でも魔法使いでもない、どこにでもいる普通の女の子。"小さな人"の存在を信じ、一人で研究を続ける父と暮らすため、メアリーは森にやって来た。ところが父は研究に没頭。まともに話も聞いてくれない。うんざりしたメアリーは家を出ようとしたが、逃げ出した飼い犬オジーを追い、木々の奥へ足を踏み入れる。
女王がメアリーに託したのは、森の未来
そこでメアリーが見たのは、瀕死の小さな人だった。彼女からつぼみを受け取ると、メアリーの体は小さくなり、不思議な世界に迷い込んでしまう。倒れていたのは森に住む小さな人たちの王国の女王だった。女王は「つぼみを森の賢人、ニム・ガルーに届けて」と言い残し消えた。驚くメアリーの前に女王の兵士リーフマンが出現。森は100年に1度の王位継承の日を迎えていた。
女王がメアリーに託したのは、森の未来=生命のつぼみ。夜までに開花させなければ森の未来はない。森の未来を託されたメアリーは兵士のリーダーのローニン、腕はいいが協調性のないノッド、つぼみの管理役でなめくじのマブ、かたつむりのグラブなど、個性豊かな面々と旅立つ。
一方、森を滅ぼそうとする悪の勢力は、新しい女王の誕生を阻止するため、メアリーたちの行く手を阻み、つぼみを奪おうとする。住む世界は違っても命の尊さ、仲間を思う気持ち、大切なものを守るために戦う勇気は同じ。仲間に素直になれず反発していたノッド、父親を理解できなかったメアリー。二人は冒険を通じ、大人に成長していく。
小さな世界の住人の目線で描かれた植物、昆虫、小動物のリアルで生き生きとした映像。スピード感あふれるダイナミックな戦闘シーン、生命の神秘を感じさせる美しさに目を見張る。個性豊かなキャラクターに笑い、等身大のメアリー、ノッドに共感しつつ、心躍らせ楽しめる作品だ。
「メアリーと秘密の王国」(2013年、米国)
監督:クリス・ウェッジ
声の出演:コリン・ファレル、ジョシュ・ハッチャーソン、アマンダ・セイフライド、クリストフ・ワルツ、アジズ・アンサリ
2014年10月18日、イオンシネマで全国公開。作品の詳細は公式サイトまで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。