2014年6月13日公開のハリウッド大作「ノア 約束の舟」主演の俳優ラッセル・クロウが5月19日、東京・六本木で開かれた特別試写会で舞台あいさつした。来日は3年半ぶり。伝説の人物ノアは「今までで一番難しい役だった」と語った。
「洪水シーンの水は温めた」っていうの、あれウソだから!
旧約聖書の「ノアの箱舟」伝説の映画化で、「レスラー」、「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー監督がメガホンをとった。満場の客席を見渡したクロウは、疲れた様子も見せず「こんにちは、東京。今日は来てくれてありがとう」と笑顔を見せた。
伝説の人物・ノアの役作りについて「今までで一番難しかった。考えすぎると複雑になってしまう。とにかくシンプルに、神に与えられた使命を達成しようとするキャラクターを作った」と語った。
見どころの一つが、箱舟を襲う大洪水のシーン。クロウは最も大変だったのは「水だ」と断言。ロケ地は冬の米ニューヨーク州ロングアイランド。「水が凍るように冷たかった。そこで1日12時間撮影だ。監督は『洪水シーンの水は温めた』なんて言ったらしいが、うそだから!」と話し、観客の笑いを誘った。
また、「ハリー・ポッター」シリーズで人気のエマ・ワトソンとの共演について「素晴らしい女優になった。彼女とは親子のような関係だった。撮影はつらかったが、毎週日曜にエマとワルツのレッスンに通ったんだ。唯一の楽しみだったよ」と振り返った。
会場にはクロウが所有する豪ラグビーチームの帽子をかぶった熱心なファンも駆け付けた。壇上からその姿に気づいたクロウは、歩み寄って握手やハグ。続けてぐるりと客席を一周し、観客と握手して作品をPRした。
「ノア 約束の舟」(2014年、米国)
監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、レイ・ウィンストン、エマ・ワトソン、ローガン・ラーマン、アンソニー・ホプキンス
2014年6月13日(金)、TOHOシネマズ日劇1ほかで全国公開。作品の詳細は公式サイトで。
記事提供:映画の森
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。