ディレクター昇格望まないAD増加!責任重く仕事はきつい...VTR作りで3食とも弁当

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15分だけ寝かせてください。そう言いたくなるような天気が続く。春だからではない。テレビのディレクターはとにかく眠い。番組が企画され、放送されるまでにはすごく時間がかかる。わずか12分のVTRを作るために、編集所で30時間以上も缶詰で働くこともある。

海外ロケだと、帰国便の中でパソコンで編集をしなくてはならない。座席はエコノミー。疲れているにもかかわらず、13時間のフライト中に窮屈な空間でカメラからデータを取り込んで編集をしていく。このラフ編集をオフライン編集という。これをプロデューサーがチェックする。

再度編集して編集所でエンジニアがついて編集をするのがライン編集だ。映像に加工を加え、音を整え、テロップを入れていく。この作業は30分番組でも12時間はかかる。その後、BGMを入れナレーションをつけ、細かな確認や変更作業をしてVTRができ上がる。おおざっぱに言うとこんな感じでテレビ番組のVTRは作り上げられていく。

海外ロケでは機内で編集作業。プロデューサーのダメ出しでイチから作り直し

ある海外ロケ番組で、プロデューサーが別番組で忙しく、オフライン編集を見ていなかった。それでも、もうエンジニアをつけて編集段階に入らないととても間に合わない。スタジオ収録は2日後。同時進行でやっていかないとスタジオ収録でVTRを出すことはできない。時間との追いかけっこが続く。朝の4時にスタジオに入って、夜9時には完成品としてプロデューサーに見せるつもりでやっていた。

ところが、そのプロデューサーからのダメ出しで、VTRをイチから作り直すことになった。プロデューサーも付き合い、素材探しから始まり、もう1本別のVTRを作るような作業になった。これにはエンジニアもうんざり。休みなくひたすら働きっぱなし。目も疲れるし腰も痛い。食事も3食とも弁当という仕事だ。けれど誰もがスペシャリスト。文句を言う人はおらず、黙々と作業が再開された。

毎回こうではないけれど、けっこう体力と精神力を要する仕事である。AD時代から鍛えられ、いつしかこの環境が苦ではなくなり、当たり前のことと思っているから誰も根を上げない。

[続き]給料上がらなくても今のままでいい。嫌になったら「はい、さようなら」
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