2011/6/22
震災の影響色濃く反映 「ヒット商品番付」横綱なし
日本経済新聞社は2011年6月22日、「2011年上期ヒット商品番付」を日経MJ1面で発表しました。
今回は東西ともに横綱不在。東日本大震災の影響で新製品の発表を見送る企業が多かったためで、日経MJのヒット商品番付としてはバブル崩壊直後の1991年以来、約20年ぶりの横綱不在です。
扇風機が大人気
大関以下も震災の影響を反映した商品がならびます。東の大関「節電ツール」は、深刻な電力不足により購入する人が増加。5月の扇風機の販売台数は関東甲信越で前年同月比4.4倍。5月第4週のLED電球の全国の販売個数は、前年同期の2.9倍でした。
前頭の「メードイン東北」は被災地の地場産品を買うことで支援しようという気持ちのあらわれ、「フレッシィドライシャンプー」は水がいらないシャンプーで支援物資として送る人が多かったということで、被災地を応援したい気持ちが商品購入の動機になったということも読み取れます。
西の番付でも、前頭に「ボランティアツアー」がランクイン。夜行バスで被災地に出向き、がれき処理などを行うツアーです。また、「ポケッタブルシューズ」「防災本」と、いざという時に役立てたいグッズも。日本中の人々が、被災地支援や防災に対する意識が高まったようです。大関は、企業のサマータイム導入による「『アフター4』販促」、関脇は「涼感衣料」で、節電がキャンペーンの手法や消費者の購買意欲に結びついていることがわかります。
<東>
横綱:該当なし
大関:節電ツール
関脇:フェイスブック
小結:アンドロイド端末
前頭:メードイン東北
ソウルマッコリ(サントリー酒類)
海賊
FinePix X100(富士フイルム)
トーニングシューズ
謎解きはディナーのあとで(小学館)
ぽん酢ジュレ
ICZ-R50(ICレコーダー付きラジオ、ソニー)
テコロジープラレール(タカラトミー)
マル・マル・モリ・モリ!(ドラマ「マルモのおきて」主題歌)
フレッシィドライシャンプー(資生堂)
アタックNeo(花王)
<西>
横綱:該当なし
大関:「アフター4」販促
関脇:涼感衣料
小結:駅ウエ百貨店
前頭:ボランティアツアー
ごまリッチ(ふりかけ、ミツカン)
長友佑都
ショットノート(手書きメモをデジタル記録する文具、キングジム)
ポケッタブルシューズ
時代劇マンガ
ノンアルコール飲料
防災本
グランクラス(東北新幹線「はやぶさ」のスーパーグリーン車)
Everyday、カチューシャ(AKB48)
モバイル美容機器
ワゴンR(スズキ)