六本木に現役秘書200人が大集合! ボス抜きで話した内容とは...
みなさんは、「秘書」という言葉を聞いて、どんな人物を浮かべますか? 美人女性で、スケジュール帳を小脇に抱え、タイトなスカートを履き、ヘアスタイルはぴたっとしたアップで...などなど。テレビドラマで見た女優さんのイメージを浮かべる人もいるのでは?
女性の多い華やかな会場
秘書だけが200人も一堂に会するイベントがあるということで、編集部が会場に潜入しました。2011年4月27日、場所は六本木にあるホテル、ザ・リッツ・カールトン東京。主催は、グルメ情報サイトの「ぐるなび」が運営する「こちら秘書室!」です。
「こちら秘書室!」は、現在23000人の会員を擁するインターネットのコミュニティー。仕事の悩みについて意見交換できる掲示板のほか、接待に使える高級飲食店情報の提供、モニター食事会の開催など、秘書業務をサポートするサービスを提供しています。
9回目となるイベントは、350人の希望者から抽選で選ばれた200人が参加。秋篠宮妃の接待役をはじめ、多くのVIPの接遇を経験してきたセレモニープロデューサーの山添美恵子さんによる講演と、豪華ブッフェによる懇親会が開催されました。懇親会では、食事券や宿泊券、ビューティーグッズなどが当たるプレゼントも用意されていました。
秘書たちの気になる共通点
おいしい食事にテンション急上昇も、たしなみ忘れない
懇親会の会場で意外に感じたのは、「わ~」「きゃ~」「おお~」といった歓声が少なかったこと。おいしい食事とプレゼントが用意されている状況で、女性同士なら初対面でも騒ぎそうなものを、皆さん穏やかな笑顔を浮かべるばかり。講演会の影響なのか、それとも周囲への心配りを怠らない職業柄なのか...。盛り上がっていないのか、というとそうではありません。
大手IT企業で、メンバー10人とともに秘書業務を行っている30代の女性は、「こうした会場に上司なしで伺う機会はあまりありませんので、本当に息抜きとして楽しませてもらっています」と、すっかり満喫している様子。
秘書同士が出会う場ってなかなかないんです
人事コンサルタント会社に勤める20代女性は、「社内に秘書が1人しかおらず、相談相手がいなくて困っています。今日はベテランの秘書の方とお知り合いになり、スケジュール管理の方法について細かい話ができました」と語っていました。
服装は、ひざ丈のフレアスカート&ジャケットのコーディネートがほとんど、腕時計をしている人も多く見受けられました。雰囲気は、穏やかな人、キリっとした人、笑顔が華やかな人...と、さまざま。インタビューをしてみると、皆さん共通して、最後まで質問を聞いた後で言葉を選びながら答える姿が印象的でした。
重役の会合や出張のセッティングは、秘書の重要業務のひとつ。会場には、高級レストランや料亭、旅館や手土産用の菓子メーカーのブースが並び、新規顧客を獲得しようと営業マンが名刺交換に奔走していました。ある老舗料亭の営業担当者は、「震災の影響は大きいですが、何十年も通ってくださる常連のお客様に支えられています。こうしたご縁がまた新たに生まれれば」と期待をにじませていました。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。