2011/4/13

世界の音楽家が続々来日 GWの大音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」

東京国際フォーラムを中心に、丸の内エリアがお祭りムードに包まれるGW恒例のイベント「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』」。国内外のアーティストが集結する大イベントのため、東日本大震災の影響で中止されるのではとファンの間で一時話題になっていましたが、4月に入って開催が決まりました。コア期間となる2011年5月3日から5日にかけて、当初予定していた157公演すべてが行われる方向で準備が進んでいます。

(c)TOKYO INTERNATIONAL FORUM CO., LTD.
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「ラ・フォル・ジュルネ(LFJ)」は、フランス北西部の港町ナント発祥のクラシック音楽祭。毎年テーマとなる作曲家やジャンルを設定し、開催期間中は朝から晩まで複数の会場で45分間のショートコンサートが繰り広げられます。国内外の一流アーティストの演奏が低価格で気軽に楽しめることから人気に火が付き、世界中に広がりました。東京には05年に上陸、過去6回の開催で述べ460万人の来場者数を記録するほどの盛況ぶりです。

11年のテーマは、「タイタンたち」。ブラームスやリスト、マーラーなど、19世紀後半から20世紀前半を生きたタイタン(巨人)たちの作品が演奏されます。チケットの大半は1500円から2500円程度。チケットぴあ、イープラス、ローソンチケット、CNプレイガイドなどですでに販売されています。会場では、無料のミニコンサートや映画上映、音楽関連のグッズを販売するマーケットも開かれます。

2010年東京公演の様子 (c)久保靖夫
2010年東京公演の様子 (c)久保靖夫

開催前夜の5月2日18時30分からは、「とどけ! 音楽の力 広がれ! 音楽の輪」という題で、復興を願う特別コンサートが催されます。チケットは全席指定で2000円。一般発売は17日10時からチケットぴあまたはイープラスで開始されます。音楽祭の収益の一部は、東京都を通じて被災地に寄付されます。

LFJのアーティスティック・ディレクターであるルネ・マルタンさんは、

「このような困難で悲しみに打ちひしがれた時にこそ、音楽は魂を救済する使命があると私は信じています。予断を許さない状況ですが、今回被災された方々、苦しんでいる方々のために何ができるかを模索し、少しでも幸せと美しさをもたらすことができれば」

とコメント。バイオリン奏者の庄司紗矢香さんとともにナントでも復興支援コンサートを企画し、「ラ・フォル・ジュルネは日本を支援する」と題して11日に公演が行われました。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

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