顔のセルフマッサージは逆効果?気になる疑問、美容家に聞いてみた。
顔のむくみやたるみ、くすみなどを改善するひとつの手段として、顔をマッサージするという方法があります。しかし、セルフケアで行うには正しいやり方がわからない、そもそも自分で行うことに問題がないかどうか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、セルフケアで顔のマッサージを行う上での注意点や危険性などについてお話ししたいと思います。
セルフケアで顔をマッサージするのは危険?
顔をマッサージするには、正しい知識と技術が必要です。というのも、私たちの皮膚はティッシュ1枚ほどの薄さでとてもデリケート。擦ったり、引っ張ったり、強い力を加えたりすると、シミやシワ、たるみなどにつながる可能性があります。
有識者の動画などを参考に行えば問題ないのではないか、と思われるかもしれません。しかし、直接学び、正しい知識と技術を持って行うのでなければ、力加減や指の動きなどを再現するのは難しく、自己流になってしまう可能性があります。
また、皮膚に関する知識だけでなく、筋肉や骨格、リンパの流れなどについても理解してマッサージを行う必要があります。そのため、正しい知識と技術を持たない一般の方がセルフケアで顔のマッサージを行うことは危険をはらんでおり、基本的におすすめできません。
マッサージ代わりにスキンケアの際にできること
とはいえ、マッサージは血行やリンパの流れなどを促進する、筋肉のコリをほぐすなどの効果が期待でき、くすみやむくみ、たるみなどにアプローチできることがあります。加えて、癒しなどの心理的効果をもたらすという側面もあります。
最もおすすめなのは、正しい知識と技術を持ったプロにマッサージしてもらうことですが、予算や時間の関係で難しいという方もいらっしゃることでしょう。そんな方におすすめのスキンケアの際にできるセルフケアについて紹介します。
(1)アイクリームを塗った後
アイクリームを塗った後、目の周辺のツボを軽く刺激するようなイメージで、軽く指で圧をかけていきましょう。指先に力が入りすぎないように薬指で行うのがおすすめです。
目頭からスタートし、目の下を優しい力加減で押していきます。こめかみのところで使う指を人差し指か親指に変え、圧を少し強めて刺激します。
次に、眉の下を目頭から目尻に向かって薬指は使いにくいので、親指で骨の下方向から軽く指で圧をかけていきましょう。こめかみのところで少し力を加えて刺激します。
(2)乳液やクリーム、オイルを塗る時
乳液やクリーム、オイルなどを塗る時は、内側から外側に塗りますが、その時に下から上、もしくは斜め上方向に手を動かしましょう。皮膚を擦らずにゆっくりと優しい力加減で行うことが大切です。
(3)スキンケアの最後、メイク前に耳をマッサージする
顔をマッサージしなくても、くすみにアプローチする方法はあります。全身のストレッチを行う、体を内側から温める、蒸しタオルやスチーマーで顔を温めるといった方法のほか、耳を軽く引っ張ったり、揉んだりする方法があります。
乳液やクリームが指に残った状態で、強い力を加えないように注意しながら行いましょう。ジワジワと温まってきて、顔の血色がよくなる効果が期待できます。行う時間は30秒程度を目安に、無理のない範囲で行いましょう。
誤ったセルマッサージは逆効果になってしまう可能性があるので、注意しましょう。
遠藤幸子
エイジング美容研究家として雑誌やラジオ、企業のインフォマーシャルなどに出演。ウェブ、雑誌等にコラムを執筆するほか、コスメブランドの広告なども手掛ける。できるだけナチュラルな方法でできるアンチエイジング法を日々模索。豊富な自己体験を元に情報を発信中。公式サイト『アンチエイジング ジャーナル』
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。