「お値段が張りすぎました」シャトレーゼ「不細工アイス」販売中止→復活の舞台裏
菓子メーカー「シャトレーゼ」で2019年に発売されたアイス「クッキーオンアイス ミルクチョコレート」を覚えていますか? 「日本で最も不細工なアイスクリーム」という変わったキャッチコピーで注目を集めたアイスです。
そのクッキーオンアイスが2022年10月から、リニューアルして登場しています。今回は復活の背景をシャトレーゼ広報に聞いてみました。
「贅沢な味わいなのに100円とは」
「クッキーオンアイス」とは、北海道産生クリームを使用した濃厚バニラアイスクリームに、自家製のバターグラハムクッキーをのせ、チョコレートでコーティングした商品です。
当時、"不細工"と名付けられた理由は、アイスにクッキーを重ねてボコッとした形になったから。
2019年発売の商品
バターグラハムクッキーの香ばしさとスイートチョコのカカオ感、アイスのミルク感は食感や味わいともに当時も評価は上々でした。
2022年11月末現在販売されている「クッキーオンアイス」も、そこは変わらず、食べ応えのある贅沢な味わいに仕上げています。
価格は1本108円、4本入りは399円。2019年当時の「クッキーオンアイス ミルクチョコレート」は1本194円、3本入りは540円だったので、大幅な値下がりです。
SNS上では味や価格に驚く声が上がっています。
「めっちゃ美味しい!!!!」
「シャトレーゼのクッキーオンアイス旨すぎる」
「贅沢な味わいなのに100円とは神」
「チョコバッキー大好き民だけど、コレも捨て難い」
2019年当時、ユニークなキャッチコピーで注目を集めたアイスですが、突然姿を消します。この理由について広報は、
「一部のお客様の間で絶賛の声があがる一方、いささかお値段が張りすぎたためか、いまひとつ売上業績があがらず、ついには販売中止となってしまいました」
と説明。
たしかに2019年の価格は1本194円。「シャトレーゼ」といえば、100円ちょっとで買えるアイスが多いため、194円は少し高く感じるのかもしれません。
売上業績がいまひとつとなると、そのまま販売休止になりそうですが、一部のファンからの熱い思いに応えるため、2022年ついにリニューアル販売が決まりました。
改めて開発チームが研究を重ね、大きさもお値段もスリムになった第2世代の「クッキー・オン・アイス」が完成。現在は、数量限定で販売中です。
改善ポイントとしては、
「大きすぎて食べにくいという声があったため、アイス、クッキーの形状とサイズを見直し、食べやすい大きさにした」
「サイズを変更はするものの、チョコの味、クッキーの食感も合わせて見直し、1本食べた時に満足感を感じられるように仕上げた」
とのこと。
価格が抑えられた理由については、
「食べやすさを見直すことで、販売価格を抑えることにつながった」そうで、価格はお手ごろになりつつも、食べ応えや満足感は心掛けたといいます。
サイズは食べやすい大きさになりましたが、独特の"ボコッ"とした、なんとも愛らしい形は健在です。
(東京バーゲンマニア編集部 三浦香奈)
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。