昨今問題となっている「フードロス」。食品の廃棄を減らすため、様々な飲食店でフードロス対策が行われています。
全国の上島珈琲店でも、2022年7月1日から、フードロス削減プロジェクト「Food Hope Project」をスタートさせました(※一部店舗除く)。
当日の各店の在庫状況に合わせて、閉店前になると、対象商品が値引きして販売されます。
サンドイッチ、ケーキ、菓子パンなどを割引
対象商品は、サンドイッチ、ケーキ、ゼリー、ショーケース商品(常温品)、菓子パンです。
閉店の3時間前をめどに、サンドイッチ、ケーキ、ゼリーは各150円引き、ショーケース商品と菓子パンは50円引きの割引価格で販売されます。
割引の際に店頭に並ぶPOP
割引が実施されるかどうかは当日の在庫の状況によりますが、味はそのままでお得に購入できるのは嬉しいですよね。それがフードロス対策になるのなら、なおさら良い気持ちになりそうです。
上島珈琲店では、今年4月に「UCCサステナビリティ指針」を制定。バイオマスプラスチックを30%使用したストローや、テイクアウトでPETボトルのリサイクル素材で作られたアイスドリンクカップを採用するなど、石油由来のプラスチック資源の削減に向けて取り組んできました。
そして、5月には10店舗で、1か月間「Food Hope Project」のテスト導入を実施。利用者からプロジェクトに対する共感の声があがったほか、店舗スタッフからも「フードロス削減に対する意識が高まった」といった反応があったといいます。
たとえば、テスト導入を実施した「千代田区二番町店」店長 吉崎修斗さんは、
「売れ残ってしまったフードを捨てる時に『こんなに捨てなければいけないなんて心が痛い』と、パートナーに言われていました。こういった取り組みは、廃棄のフードを減らすことができることはもちろん、お客さまにもお得になろうかと思います」
と、コメント。
同じく、テスト導入した「アリオ鷲宮店」店長 石光貴さんも、「フードをいかに無駄にしないかをお客さまと一緒に考える大切な機会だと感じた」と話します。
こうした肯定的な意見を受けて、7月から本格的に始動することになりました。
現在、全国の上島珈琲店では、年間3.66トンもの期限切れフードの廃棄が排出されています。同プロジェクトを通して、2023年には、年間約15%の削減を目指していくとのことです。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。