3%が2%になったり、2%が1%になったり、0.5%が2%になったりと、還元率がコロコロ変わっていきますが、還元率が常時高い状態の場合はカード会社が損します。
カード会社の収益構造を見る機会は少ないと思いますので、経産省の「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」の資料からカード会社の収入構造を紹介しましょう。
ポイント・会員サービス・販促費用が36%と大きな割合を占めていることがわかりますね。
経産省の「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」の資料より
上記のモデルで見ると収入が3.5%に対してコストが3.2%、利益が0.3%とかなり低い事がわかります。
そこで、最近増えてきているのが印刷・郵便費の0.1%を下げるために、利用明細の有料化や利用規約のweb化を行っているわけです。
こんなわけで、高還元率になっているのは、一時的な販促費用で、常時その還元率を維持するのは難しいため、高還元のカードがコロコロ変わっていくのです。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。
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