2022/5/ 7

下北沢の高架下にうずまく商業のポテンシャル【辛酸なめ子の東京アラカルト#31】

(ホットドッグのお店やラーメン店が並ぶ素敵な感じの通り。商業ゾーンは1階と2階なので回っても疲れません)

開発が進み、いつの間にか次々と下北沢に新施設ができていたようです。

私の場合、世田谷区に対しての引け目か、バンドマンや劇団員が多く自己表現力渦巻く街へのアウェイ感か、下北沢に行く度に、自分を見失いかけて心ここにあらずの状態になってしまいます。

新しい商業施設が、幅広い人や年齢層に向けてオープンなことを期待しつつ、オープン直後の現地に向かいました。

売切れ、品薄状態の人気ぶり

駅前に2022年3月にオープンしたばかりなのは「ミカン下北」。ちなみに近隣にできていた他の新施設は「reload」という白いおしゃれな建物と、温泉もあるらしい「下北線路街」です。下北沢という街のポテンシャルの高さを感じます。

高架下の「ミカン下北」は、中目黒高架下施設にちょっと似ています。全19店舗のテナントは、ベーカリーやイタリアン、タイ料理、韓国料理、台湾料理、ラーメン屋など、飲食店多め。

(夜になると売り切れまくっていた「THE STANDARD BAKERS」。駅の商業施設はパンの需要が高いです)

入ってすぐのパン屋「THE STANDARD BAKERS」はすでに品薄状態で、人々は駅近のパン屋を求めていたのかもしれません。

「下北六角」という居酒屋は、夕方ですでに「売り切れすみません」の貼り紙が。イタリアンの「PIZZERIA 8」に行ったら、予約なしだと2時間待ちだと言われて断念。台湾料理やベトナム料理などどこも混んでいる中、タイ料理「タイ屋台999」へ。

(「タイ屋台999」は、わりとリーズナブルでおいしかったです。鉄板のえびパン530円)

高架下で細長いレイアウトの店が多く、こちらも客席間の通路がかなりの狭さで、人が通る時は体を傾ける必要がありました。でも下北っぽい活気を感じることができました。

何より客層が若く、周りは20代。一人暮らししたばかりの女性が同席の男性に「ひとりで生きていける気がしない」と何度も言っていて、何かのアピールだったのでしょうか。

若い2人をほほえましく眺めながら、えびパンやパクチーの根っこ天などをいただきました。

 

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]ファッションからワーケーションまで、リーズナブルに楽しめる施設
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