紫外線の影響が気になる季節。皆さんは、どのようなアイテムで紫外線対策をしていますか？

最近の日焼け止めは多機能で、美白効果やエイジングケア効果があるものまであり、化粧下地として使えるものも充実しています。

そこで、ふと思い浮かぶのが「UVケア入り下地を使えば、日焼け止めはいらないのでは？」という疑問。今回は、そんな疑問に美容のプロである筆者がズバッとお答えします。

条件次第では「日焼け止め」はいらない？　

美容の一般常識として、スキンケアを済ませてから日焼け止めを塗り、下地、ファンデと塗り重ねていく流れが、メイク手順のスタンダードです。

でも、UVケア入り下地を使えば、日焼け止めはいらないのではないのでしょうか？

その疑問に大雑把にお答えするなら「YES」。日焼け止めは不要と言えます。ただしいくつか注意点があるので、それを解説していきます。

（1）UV下地の紫外線防御力などをチェックする

UVケア入りといっても、すべての商品をひとくくりにすることはできません。まずはSPF値やPA値をチェックし、それによって柔軟に対応しましょう。

SPFは、肌が赤く炎症を起こす原因となる紫外線B波を防ぐ指標。この数値が低いとこまめな塗り直しが必要となります。

とはいえ、数値が高ければ、終日塗り直す必要がないということではありません。汗や皮脂などで崩れると、紫外線の影響を受けやすくなってしまいます。

そのためやはり肌状態の変化や時間の経過とともに塗り直しは必要です。

PA値は、シミやシワ、たるみなどに関わる紫外線A波を防ぐ指標。＋の数値が多いほど高い効果が期待できます。

日焼け止めと同様に仕上がりの美しさだけでなく、この2つの数値をチェック。使用するシーンと照らし合わせて、商品を選ぶことが大切です。

こまめな塗り直しが難しいなら、崩れにくくSPF値が高めのものを選ぶのもひとつ。逆にこまめな塗り直しが必要でも肌負担が軽いほうが安心ならSPF値が低いものを選び、メイクの上から手軽に塗り直せるアイテムを用意しておきましょう。

（2）UV下地の使用量や塗り方が重要！

UV下地は、少量を薄く塗りがち。それでは本来の紫外線防止効果が得られない可能性があります。

そのため使用量はメーカー推奨量を守り、薄く塗るのではなく軽く叩き込むようなイメージで塗りましょう。

メーカー推奨量を使うとカバー力が高すぎて薄く塗ったほうが好みという場合には、日焼け止めと併用しましょう。

また、首にはUV下地を塗らないという人は、首に日焼け止めを塗ることをお忘れなく。

（3）ファンデもUVケア効果のあるものを使う

日焼け止めを塗らずにUV下地とファンデで仕上げるときには、ファンデもUVケア効果のあるものを選びましょう。さらに重ねるパウダーも紫外線防止効果があるものを選べばより安心です。

＊ 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。