ネコ型配膳ロボット少しせつない
店内にはネコ型配膳ロボット「BellaBot」まであって、さすが中国の人はハイテク意識が高いと思ったのですが、基本、手押しで使われていました。
(実際の用途の料理を運ぶ係ではなく、片付けに使われていて少し寂しそうな猫型配膳ロボット)
しかも料理を片付ける用に使われて、お店の人がテーブルを回って汚れた皿を乗せた後、自動で洗い場へ......。
猫ロボットが汚れた食器を運ばされ「ご注文の料理を持ってきましたニャン」と、洗い場でしゃべっているのが切ないです。
でも、どんな機械も独自の使い方を編み出せるところに中華パワーを感じました。スマホでオーダーして最後の会計は現金払い。デジタル化と思わせてアナログ、という脱力感にもハマりそうです。
辛酸なめ子
東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デ
ザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。