マスク生活で変化したオーラルケア事情。半数が「お口の健康を見直したい」
1日中マスクをしているからこそ気になるお口のニオイやお口の健康。みんなどんなケアをしているのでしょうか。
オーラルケアブランド「Oral-B by Braun」は、20~60代の男女800人+電動歯ブラシユーザー200人を対象に、オーラルケアに関する実態調査を行いました。
みんないくら使ってるの?
新型コロナウイルスの流行をきっかけに、約半数が「お口の健康を見直したい」(44.0%)と回答。また、約4人に1人は新型コロナ流行前と比べ「オーラルケア意識が高まった」(24.6%)とも答えています。
オーラルケア意識が高まったと答えた197人にその理由を聞くと「マスク生活で自身の口臭が気になるから」(54.3%)、「手洗いやうがいをよくするようになったから」(41.1%)が多く、「自身の健康を意識するようになったから」も29.4%と高い数字です。また「口腔内のウイルス増殖が気になるから」と答えた人も14.2%いました。
コロナ禍をきっかけにオーラルケアに追加した費用を聞くと、全体の22.0%が「追加で費用をかけた」と回答。費用を追加した176人の金額を見ると、「600 円未満」が43.1%と多いものの、「1000円以上」かけている人も34.6%いることがわかりました。
また、お口の中の菌が体内に入ると全身の健康リスクにつながることは広く知られるようになっており、今回の調査でも7割近くの人が「知っている」と答えていますが、なかなかカラダの健康を意識してのオーラルケアには至っていないようで、「全身の健康を意識して、オーラルケアを行っている」と答えたのはわずか12.9%でした。
歯列育成クリニック院長で歯学博士、日本小児歯科学会専門医の島津貴咲先生は、お口の健康と全身の健康のかかわりについて、こう解説します。
「感染予防の観点からも、お口の中が不潔だとインフルエンザウイルスに感染するリスクが高まるという研究結果が報告されています。ウイルスの感染は主に喉や鼻の粘膜から起こり、特に歯周病菌は強力なタンパク分解酵素を使って細胞膜の一部を破壊するため、ウイルスが細胞内に入るのを手助けしてしまうのです」
さらに、歯周病原菌や歯肉の炎症によって作られた炎症性物質が、歯肉の毛細血管を通じて全身に搬送されると、心臓血管疾患、脳卒中、脳梗塞、肝疾患、糖尿病の悪化、早産・ 低体重児出産などを引き起こす危険性を高めることが分かってきたそうです。
「Oral-B by Braun」の公式サイトでも情報がみられます。
いま使っている歯ブラシ、電動歯ブラシでちゃんと磨けているか等、歯科医院で磨き残しチェックをしてもらうといいかもしれません。
調査概要:2021年10月14日~15日、インターネット調査にて
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。