ファミレスのメニューは......
2階のファミレスではパスタやカレー、サラダボウルなどが1000円~で食べられます。
この日のメニューにあったクリームパスタ(1200円)は繊細で優しいテイスト。おひとり様も居心地が良い空間でした。浅草では貴重です
 
浅草にはなかなか一人でゆっくり食事できる店が少ないので貴重な空間。もちろん肉は一切入っていません。パスタを頼んだら具はエノキやトマト、青菜などの野菜で、ハーブが味わい深く満足感がありました。
ファミレスにはカンナビアという合法的な大麻の成分が入ったビールもありました。リラックス感が得られるテイスト
 
ただヴィーガンだからまじめ一辺倒というわけではなく、カンナビアというヘンプ(麻)ピールもありました。ホップステップヘンプ......と、高揚感のあとにリラックスが訪れます。キュウリやレモンなどがつけられた無料の水はさわやかな味わいでした。
浅草の喧騒を感じさせない癒しのヴィーガン空間。しばらくは肉なしでもいいかな、と思ったのもつかの間。駅に戻るまでの道が肉の誘惑だらけで、つい唐揚げ店に引き寄せられてしまったことを告白しますが、本物のヴィーガンならまっすぐ帰宅することでしょう......。自分の意識レベルを確かめることができるロケーションです。
著者紹介
辛酸なめ子
1974年、千代田区生まれ、埼玉育ち。漫画家・コラムニスト。著書に、『消費セラピー』(集英社文庫)、『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『女子の国はいつも内戦』(河出書房新社)、『なめ単』(朝日新聞出版)、『妙齢美容修業』(講談社文庫)、『諸行無常のワイドショー』(ぶんか社)、『絶対霊度』(学研)などがある。
        * 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。