お金の貯まるカード活用術
“ポイントの達人”こと株式会社ポイ探の代表取締役・菊地崇仁さんが、ポイントカードやクレジットカードの賢い使い方をわかりやすくレクチャー。読んだら必ずお金が貯まる、目からウロコのカード活用術です。
2019/9/28

【第135回】いよいよ始まるポイント還元制度 事前に5つの注意点を確認!

消費増税まであと少し。キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元制度)についてもようやく取り上げられてきていますが、始まってからは大混乱になると思います。

始まる前にチェックしておくべき点を5つ挙げました。

キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元制度)とは?

テレビなどでは「ポイント還元制度」として統一されているようですが、実際の名称は「キャッシュレス・消費者還元事業」となります。

ポイント還元制度とは、2019年10月1日から2020年6月30日までの9か月間限定で、対象のお店で、対象のキャッシュレス決済すると2%または5%のポイント還元を受けられる制度です。つまり、消費税が2%上がりますが、対象店舗でキャッシュレス決済すると2%(フランチャイズ店)や5%が戻ってくるため、増税前よりもおトクになる場合が多いです。

なお、対象のお店にはステッカーがついていますので、そちらを確認するようにしてください。

対象のお店は中小・小規模事業者となるため、大手スーパーマーケットや家電量販店などは還元対象外です。また、ポイント還元制度の対象となっている店舗でも、金券類の購入は対象外となっています。

注意その1:ポイント還元制度と言いながら「ポイント」ではない場合も

「ポイント還元制度」と聞くと、買い物したときにつくポイントが2%や5%と思う方が多いのですが、実際は割引や残高バックの方が多くなります。

例えば、JCBや三井住友カードなどは、対象のお店で1万円購入すると、後日1万円に対しての5%分である-500円が明細に載ります。

つまり、請求時に5%や2%の割引があり、ポイント還元ではありません。

本物のポイント還元となるのは楽天カード(楽天スーパーポイント)やエポスカード(エポスポイント)、エムアイカード(エムアイポイント)などとなり、その他は明細での調整の場合が多いです。

事業者はポイント還元以外の言葉を使ってはいけないようで、実際は値引でもポイント還元と表記されています。

注意その2:ポイント還元制度のポイントと通常のポイントは別

なんだ、実質値引きならポイントは気にしなくても良いのか、と思われる方もいるかもしれませんが、今回のポイント還元制度と通常のクレジットカード利用で貯まるポイントは全く別です。

例えば、楽天カードを5%の対象店舗で利用した場合は、ポイント還元制度で5%分の楽天スーパーポイントを貯められます。また、楽天カードを利用したときの1%分の通常ポイントも貯まるため、実質6%分のポイントを貯められると言う事です。

JCBや三井住友カードの場合は、実質値引きですが、JCBの利用で貯まるOki Dokiポイントや三井住友カードのワールドプレゼントは別に貯まるため、こちらを失効させないようにしましょう。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]注意その3:ポイント還元タイミングは最大2か月後!
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