宇治観光協会(宇治市宇治塔川2番地)では、宇治川中の島付近一帯(乗船は喜撰橋畔)にて、2019年7月1日から9月30日まで「宇治川の鵜飼」が開催されています。
ウミウのウッティーが愛嬌たっぷりにお迎え
平安時代にはすでに行われていたと言われている宇治川の鵜飼。藤原道綱の母が残した「蜻蛉日記」には、川幅一杯に数え切れぬほどの鵜舟が出て、それぞれにかがり火を焚き、舟べりを叩いて、夜通し鮎を捕り続けている様子が、興味深く書き留められています。
鵜飼は殺生が戒められるようになり、平安時代の後期から衰退していきましたが、大正15(1926)年に現在の鵜飼が再興し、宇治の夏の風物詩となっています。現在は3人の鵜匠が在籍。うち2人の女性の鵜匠が、風折烏帽子に腰みの姿の伝統的な装束で鵜飼を行っています。鵜飼の鵜は、野生のウミウを訓練していますが、平成26(2014)年に日本で初めて人工ふ化で生まれウミウは「ウッティー」と名付けられ、翌年以降も毎年ヒナが誕生。鵜匠を親と思い育ったウッティーが、愛嬌たっぷりにお迎えしてくれます。
営業時間は、17時頃から受付開始し、乗船18時30分から、出船19時、鵜飼終了が20時頃。9月は乗船時間以降30分ずつ繰り上がります。料金は乗合船2000円。荒天時および天ヶ瀬ダム放流による増水時には中止になることがあるので、公式サイトを確認してください。
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