問答無用で返金不可の場合
Suica一体型クレジットカードの場合、申込時に名前や住所・電話番号などを書いているはずですので、本人特定ができるはずです。この場合は返金してくれますが、電子マネーによっては返金してくれないものもあります。
たとえば、楽天Edyの場合は、FAQに「現在ご利用中のカードに蓄積されている楽天Edy残高は必ず使い切ってから破棄してください。使い切る前に破棄されましてもご返金出来ません」と書かれています。これは、楽天カードの有効期限時のカード切り替えだけでなく、磁気不良でのカード再発行や、一般カードからゴールドカードに切り替えた場合などでも同じです。
基本的にどの電子マネー一体型クレジットカードの場合でも、「使い切ってからハサミを入れて」と書かれていますが、電子マネー残高を0円にするのは至難の業です。電子マネー一体型クレジットカードは便利な反面、更新手続きが大変ということもあるため、別々のカードを持つというのも手です。
たとえば、ビックカメラSuicaカードとは別に通常のSuicaカードを持ち、ビックカメラSuicaカードでオートチャージ設定するということもできます。また、セブンカード・プラスはnanaco一体型ではなく、nanaco紐付型にすれば、クレジットカード更新時に一体型のnanacoを使い切る必要はありません。
電子マネー機能が搭載されているクレジットカードが物理的に変わる場合の処理を覚えておきましょう。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。