店員さん、頼りにしています!
春になると進学で一人暮らしを始めたころを思い出します。狭い部屋に小さな冷蔵庫、小さなテレビ、小さな炊飯器......。母と家電量販店に行って買ったなぁ。
今やネットでポチッと購入できる家電ですが、イマドキの若者にとっても、お店で実物を確認したり、店員さんの説明を受けたりすることは外すことのできない大事なプロセスのようです。
ネット時代で変わったこと、変わらないこと
ジャストシステムは2017年2月に、現在の20代と30年前の20代(現在の50代)男女438人を対象に「家電の購買行動に関する実態調査」を行いました。
今の20代と昔の20代は、家電を買うプロセスに違いがあるのでしょうか?
重視する情報源について、昔の20代は「店頭での実物の商品」が最も多く72.5%でした。次いで「店頭での店員の説明」が54%です。お店で実物を見て触って、気になったら店員さんを呼んで説明を聞き、購入するという流れですね。
今はネットの普及で、メーカーのホームページやレビューサイトでの評判など、個人が得られる情報は増えています。ところが、重視する情報源の1位はやはり「店頭での実物の商品」(64.2%)、2位も「店舗での店員の説明」(45.2%)と、昔と変わらないことがわかりました。「商品のWebサイト」は42.7%、「商品のカタログ」は39.5%の支持率です。
少し古い2013年の調査ですが、マーシュが20~60代男女を対象に、家電を選ぶ際に何軒ぐらいのお店を見に行くか質問したところ、68%の人が「2軒以上」と回答しました。「1軒」と回答した人は24.5%、ネット購入のため「0軒」と回答した人は7.4%に止まりました。ちなみに、「0軒」の回答が多い年代は予想通り20代で、14.6%。とはいえ少数派ですね。
最終的に購入するのはネットかもしれませんが、多くの人は、お店に足を運んで実物を見て、店員さんの話に耳を傾ける行為を大事にしています。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。