レストランなどで「入れません」とお断り
話題になったことを受けて日本盲導犬協会のツイッターも、「ここ数日、インターネット上でこのポスターが話題になっているようで、大変うれしく思います! ありがとうございます!」と反応。
日本盲導犬協会の広報担当者は、「ネットで話題になっているということは、外部の人が教えてくれて初めて気が付いてびっくりしています。SNSの力で、短期間でたくさんの人に知ってもらえてありがたいし、うれしいです。1人でも多くの人にこのポスターを通じて、盲導犬とユーザーのことを考えてもらえたら」、と話します。
実は、ポスターに出演している犬たちはみんな現役で活躍する盲導犬で、小さくプレートに書かれた名前も"本名"なのだとか。
一見するととてもかわいいポスターですが、その背景には深刻な現状があります。
盲導犬を連れていると、買い物やレストランなどで「入れません」と断られてしまうという悲しい現状。盲導犬はペットとは異なり、訓練を受け、衛生面も管理されています。その上、「身体障害者補助犬法」という法律で社会に受け入れの義務があるとされていますが、まだまだ一般への認知は足りず、つらい思いをしているユーザーは少なくない――。
そんな現状を、盲導犬からの目線で、視覚に障害のあるユーザーとの「関係性」や「暮らしぶり」を伝えたいという思いで作られたそうです。
記者が学生時代にアルバイトをしていた飲食店でも、盲導犬への対応が分からず入店を拒否してしまったという報告があったことを思い出しました。
このポスターをきっかけに盲導犬がただのペットではなく、という正しい知識が広がるといいですね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。