どこから見られても完璧よ
日本でも一般的になってきたデリケートゾーンのムダ下処理ですが、アメリカなどではもはや常識。18~65歳の女性3316人を対象にした調査(米医師会誌「JAMA皮膚科学」電子版の2016年6月29日発表)では、デリケートゾーンを脱毛しているのは83%でした。さすが脱毛先進国ですね。
見た目の問題だけでなく、生理中の不快感が解消され、清潔も保ちやすい......と、メリットばかりがクローズアップされるデリケートゾーン脱毛ですが、最近、怖いデータが公表されました。
処理の頻度が高い人ほど、梅毒やヘルペスなど性感染症になるリスクが高いというのです。
梅毒やヘルペスのリスクが4倍に
最初に断っておきたいのは、この調査はあくまでアメリカでのものということ。アメリカではサロンで行う脱毛でも、ブラジリアンワックスが主流らしい(光脱毛は金髪など色素の薄いものには反応しないため)ので、数字をそのまま日本に当てはめることはできませんが、参考にはなります。特に、自分で脱毛している人はご注意を。
調査をしたのは、米テキサス大学泌尿器科のチャールズ・オスターブ助教授らのチーム。米国の18~65歳の男女7580人を対象に、デリケートゾーンの処理と梅毒、ヘルペス、ヒトパピローマウイルス(HPV)などの性感染症との関連を分析しました。HPVは子宮頸がんの原因とされるウイルスです。
すると、「毎月1回以上、すべて脱毛する人」(17%)が性感染症になるリスクは「脱毛しない人」(24%)の約4倍、「毎日~週に1回、ヘアを手入れする人」(22%)の人は約3.5倍に上昇していました。
脱毛をする人は若い人に多く、性行動が活発である傾向があるなどの要因を調整しても、脱毛する人はしない人に比べ、性感染症になるリスクが約80%も高いというのです。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。