出産後、体型が戻ると離婚の危機に
3位のタヒチでは、ふくよかなことが女性の美しさと考えられており、「ハーポリ」という習慣があり、体に脂肪が付いているかという族長の検査があるそうです。現在でも肥満が称賛され、炭水化物やココナッツミルクなど、高エネルギーの食品が好まれます。
2位は南太平洋の小さな島国、ナウル。この国の人々は体が豊満であることを美や子宝に結びつけ、女性は出産に備えて太らされます。妊娠中の体重増を厳しく管理される日本とは正反対ですね。
島の大部分をリン鉱床が占めており、大規模な農業が禁止されているので、健康的な生鮮食品は輸入頼りです。でも、それではコストがかかるので、安くて脂肪の多い食品がニュージーランドやオーストラリアから持ち込まれているそうです。
1位は西アフリカのモーリタニアです。干ばつに苦しむこの砂漠の国では、女性の肥満は美しさと富の象徴で、若い女性の中には、高脂肪のラクダのミルクを毎日飲んでいる人もいるとか。
体重を増やせない女性は、食欲増進のために日常的に抗ヒスタミン剤とステロイドを服用することもあるそうです。出産後は、太い胴回りを維持できずに離婚されてしまう女性もけっこういるのだとか。
いずれも「太っていることが裕福の象徴=美」とされています。ふくよかな女性を褒め称えるのは文化ですが、太りすぎは病気のリスクも高めてしまいます。女性の美の追求、なかなか難しいですね。
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