東急電鉄の「わたしの東急線通学日記」ポスター
「都会の女はみんなキレイだ。でも時々、みっともない」――。
これは、東急電鉄が2016年9月から行っているマナー啓発キャンペーンのポスターに書かれたキャッチコピーです。電車内の化粧を控えるよう呼びかけるポスターですが、車内での化粧を「みっともない」としたことにネット上で賛否両論が巻き起こっています。
さらに、これが話題になったことで以前から度々議論されてきた列車内での「化粧」の是非が再び盛り上がりを見せています。
この議論について気になった記者が調査してみると、女性の隠れた本音が見えてきました。
男性の9割「(車内メイク)見たことある」
株式会社ヴァル研究所が2016年9月に実施した調査では、男性の90.4%が電車やバス車内で化粧をする女性を「見たことがある」と回答しています。ほとんどの男性が車内での化粧を目撃しているということ。記者が通勤に使う電車は混雑していることが多いせいかあまり見かけないので、この数字には驚きです。
一方で、実際に電車やバスの車内で「化粧をしたことがある」と回答した女性は26.9%に留まりました。男女合わせても84.2%の人が目撃していることを考えると少ない印象です。
この調査では、化粧をしている女性に対して「公共の場では控えた方がよい」「不愉快」「においや汚れがきになる」など批判的なコメントが寄せられました。
男性からだけでなく、同性である女性からも
「公共交通機関はメイクをする場所ではないので不愉快。マスカラやファンデーションからしているのを見るのは嫌な気分になる。」(30代女性)
「朝電車に乗った時に、前に座っていた女性がフルメイクした事にびっくりしました。」(40代女性)
など厳しい意見が。
その中には「公共の場でお化粧をするのはあまりよくないです。(ただ)時間がないときに、仕方がなくしたことがあります。」(20代女性)と"好ましくない"ことが前提でありながら「時間のなさ」を指摘する声もありました。
やはり「時間がない」というのが、女性の本音なのでしょうか?
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。