「もろちん」世に出てしまった失敗もあります...
最後に紹介するのは、校閲者の目を通り抜けて世に出てしまったクスっと笑える誤植です。
2016年10月11月、推理小説作家の石持浅海さんが
「最近校閲さんの話題で盛り上がっていますが、作家、編集、校閲のすべてのチェックをくぐり抜けた僕の本を紹介しましょう。」
とツイッターに投稿した小説の写真にはこう書いてあります。
どこが誤植か分かる?
どこがミスか気づきましたか? 冒頭の4文字に注目です。本来「もちろん」とならなければいけなかった4文字が「もろちん」になってしまっています。"ち"と"ろ"の形が似ているので、見逃してしまったのでしょうか。なんとも惜しいミスです。
校閲の大変さは、校閲者自身からも「校閲者の目を通したどんな書籍や雑誌にも、必ず何かしらの誤植がある。完璧にミスのない書籍・雑誌は存在しないのではないか」と言われるほど。
決して華やかではないかもしれませんが、責任重大。まさに"地味にスゴイ"仕事なのですね。
* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。