あぁ、ようやく仕事が終わった。さぁ、何食べよ。とはいえ、時間は深夜2時。居酒屋に駆け込んでツマミを食べるしかないなあ。とりあえず生中と枝豆と唐揚げ、お願いしま~す。んでもって、後はバタンキュー。仕事は昼過ぎからだから、寝て体力を温存させておくか。
今から数年前、放送作家の生活パターンって結構こういうものだったと思う。大御所先生たちにとって、朝という時間はない。朝は脳みそが働かないというのが理由だった。そりゃそうだ、夜中まで仕事して、たらふく飲んで食べて寝た直後だもの。だから、朝に番組会議をやるのはあまり聞いたことがなかった。最も早い開始時間はゴゴイチ。でも、最近は少しずつ変わってきているみたい。午前中を活用する動きになってきているようで、午前中の会議が増えてきたのだ。
絶対にうまくいかない朝の会議
とはいえ、朝9時開始の会議にテレビ業界はとっても弱い。あるディレクターは徹夜の編集作業の延長だったり、ある作家はまだ二日酔いにもなっていない飲みの延長戦状態。ということで、朝のすがすがしさはなく、場合によっては臭い。徹夜明けの汗臭さと酔っ払いの酒臭さ。1日の初めにこの洗礼を受ける。プラス夜型人間ばかりなので、みんな頭がぼんや~り。集合時間が守られたためしがない。しばらくして、この朝会議は午後1時開始の会議へと変わった。
そんな夜型人間のベストパフォーマンスを支える食事っていったい何だろう。
働いている時間は午後から夜中。使うのは頭9割、体1割。そういう仕事向きの食生活から見ると、実際の食生活は相当にかけ離れている。
昼間はあまり食べず、夜中にガっと食べてドカっとそのまま倒れこむように寝る。年齢を重ねるとグルメめぐりを始める。身近なストレス発散が食と酒にどうしても向く傾向がある。暴飲暴食じゃないけれど、ベストパフォーマンスを作り出す食生活とは言いにくそうだ。
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