出雲あきらの演劇Life
トニー賞授賞式に22回出席している唯一の日本人、出雲あきら氏が今注目のお芝居を紹介。演劇評論家でありながら現役広告マンでもある出雲氏独自の視点で、ビギナーさんにもぴったりな1本を紹介します。
2016/6/17

【第45回】大ヒットミュージカル「ジャージー・ボーイズ」 初の日本人キャスト公演が実現!

ジャージー・ボーイズ
jerseyboys20160617-01.jpg

2006年のトニー賞最優秀ミュージカル賞やグラミー賞をはじめ、世界中の賞を総なめにし、全世界で2200万人が熱狂したミュージカル『ジャージー・ボーイズ』が、昨年の来日公演に続き、初の日本人キャストによる上演が実現します。

ザ・ビートルズ以前の1960年代に全世界で一大センセーションを起こし、音楽界の伝説となった奇跡のヴォーカル・グループ"ザ・フォー・シーズンズ"。ヴェールに包まれていた4人の若者たちの真実の姿が、「シェリー(Sherry)」「恋はヤセがまん(Big Girls Don`t Cry)」「君の瞳に恋してる(Can`t Take My Eyes Off You)」など誰もが耳にしたことがある名曲の数々と共に描かれ、観客をザ・フォー・シーズンズの世界へと誘います。

莫大な借金やマフィア、メンバー間の確執......

そもそも、この企画はザ・フォー・シーズンズのオリジナルメンバーだったフランキー・ヴァリとボブ・ゴーディオの発案でした。彼らはABBAのヒット曲を使用して当該アーティストとは無縁のストーリーを展開させた『マンマ・ミーア!』のようなミュージカルを創作したいと考えていました。

ところが脚本家が注目したのは、世界中で知られているヒット曲の数に比べて、ザ・フォー・シーズンズのメンバーの人生がほとんど知られていないということでした。メンバーへのインタビューを通じ、貧しい少年たちのサクセスストーリーの裏にあった莫大な借金やマフィアとの関係、メンバー間の確執に、私生活の破綻など、彼らがよく承諾したと思うような事実までも掘り下げて描くことになりました。

そして、4人の人生を春夏秋冬に区切り、それぞれの視点で客席に直接語りかけるというミュージカル作品としてとてもユニークな構成で脚本を書き上げました。この手法は一昨年に公開されて大ヒットした映画版(監督:クリント・イーストウッド)でも使われています。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]オリジナルメンバーも絶賛のキャスティング
1

ランキング RANKING

Instagram