2016/1/25

ADが目を潤ませた「芸能人の気遣い」好物の軽食売り切れ!「でも、こっちもおいしかったよ」

「芸能人と一緒に仕事をするんでしょ?」

放送作家という仕事柄、人と会うとよくこの質問をされる。期待しているのは「本当はあの芸能人って性格悪いんだ」という下世話な話なのだろうけれど、そんな興味に答えられる話は少ない。だって、みんないい人なんだもの。

さりげなく付箋に書き置き「いつもありがとう」

軽いイメージで売っている芸能人の方と仕事をしたときのことだ。なんだか文字にするととっても失礼な感じだけれど、でもその方の立ち位置としてはこの表現が一番正しい。好物にしているサンドウィッチが売り切れていたので、打ち合わせ時の軽食に別のサンドウィッチが用意された。買ってきたADは機嫌を損ねてしまわないか、テンションが下がってしまわないか不安がっていた。縁かつぎのように、放送前はいつも同じものを食べるという芸能人は少なからずいる。

しかし、その方は何も言わずおいしそうに食べ、番組も盛り上げ、機嫌よく帰って行った。放送後、控室に戻って反省会をしている時、あるものを見つけた。付箋の小さなメモで、そこには「きょうのサンドウィッチもおいしかったです!いつも準備してくださってありがとうございます!ボク、この味も大好きです」とキレイな字で丁寧に書かれていた。メモを見たADはその気遣いに少し目が潤んでいた。

テレビの画面ではこんなことをしないイメージが定着している人だったので、私もびっくりぽん。これが売れている芸能人のやり方か、なんていい人なんだろう。スタッフの心はその方にがっちりつかまれてしまった。芸能人の掌握術に長けた一面を見た瞬間だった。

* 記事内容は公開当時の情報に基づくものです。

[続き]打ち上げでスタッフにお酌して回る大物女優
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